★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※三日目その4

2011年、9月29日。

高校生の群れに混じり、売店…というか土産物屋的な小屋に入ってみた。
ライオン、トラ、クマ、サル…様々な動物をモチーフとしたぬいぐるみ等が所狭しと並んでいる。

嗚呼…今、俺は間違いなく場違いな存在だ。
コレは浮いてる、間違いなくオッサン浮っき浮きだコレ!


どうせ浮いているのだから、それならばいっそ!と、ばかりに攻勢に転じる浮いてるオッサン。
開き直って女子高生を威嚇し場所を譲らせ土産の品定めなどを行い、さらに浮く。

その様子を客観的に言い表すと、THE気持ち悪い。(こんな定冠詞は駄目だ!の好例)

結局、小さな動物を模したメタルシンボルの付いたストラップをワニ、パンダ、フクロウなど五種類購入し、その売店を後にしたKING THE 場違い。
まぁ、ぶっちゃけると俺みたいなのが一人で上野動物園をウロウロしている時点で十分に場違いというか、浮いている訳ではあるが。(そんな悲しい話は禁止)

時刻にして、大体11時を半分回った所であったか。
此処で何となく、此処よりそう遠く無い場所で現在仕事をしているであろう初日にもお会いした『ワンタン地獄 with 桃色吐息』ことワンさんにメールを送ってみた。
確か、何か『上野動物園できゃるるー』とか、そういう(THE気持ち悪い)…一言で言うと嫌がらせメールである。

そうして幼稚園児や小学生、中学生、高校生等、それと思しきそれぞれの団体がごった返した広場を離れ、また別の動物展示エリアへと観覧を再開する。
園内モノレール乗り場なども途中にあったが、そこも子供達が唸るほどひしめき合っていたので、残念ながらもオッサンは空気を読んで歩く事にした。

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何だかんだ、二年三年と股に掛け更新を続けている俺ムジク。そんな中で此処の紹介は三度目となる、『SPECIAL OTHERS』。
彼らがコラボ・イヤーとした2011年に発売された、その集大成とも言えるSPECIAL OTHERS(特別な隣人達)とのコラボレーション曲を余す事無く収録したミニアルバム盤、そのタイトルも『SPECIAL OTHERS』。
その収録曲でもあり、そしてシングル曲として発売もされていた『Dragon Ash』の『Kj』をボーカルに迎えてのコラボレーション曲『Sailin’』、今回のムジクはこの曲を紹介したいと思う。

SPECIAL OTHERS & Kj/Sailin’ ※歌詞

もう堅苦しい言葉とか抜きで至極簡単に言うと、俺、無茶苦茶好きなんだよね、この曲。
なので、今回此処に紹介する事によって皆さんにもそのハッピーをお裾分け笑

個人的に、そもそもはこの曲って言うよりスペアザの楽曲自体が好き過ぎて、こないだも都内在住となった上の妹といつか一緒にそっちでやってるデカいライブに行こうぜとかスンゲェ盛り上がっていたんだけど、そんなスペアザに対して俺が常々感じている言わば『常態での普遍的良さ』とは全然別の良さもあるのが、この『Sailin’』筆頭にコラボレーション・ミニアルバム盤『SPECIAL OTHERS』に収録されている楽曲の数々なのである。

因みに、このミニアルバム盤に収録されている楽曲は、マレウレウの『イヨマンテ・ウポポ』を除き(この曲はアイヌ民謡らしい)、全てゲストボーカルが作詞をしている。
以前にムジクで書いた『主観による歌詞ぶっこ抜きムジク談義SP』で紹介した『MONGOL800』の『キヨサク』をゲストVoに据えた『空っぽ』も、勿論キヨサクが作詞を担当している。
この『空っぽ』という曲の歌詞も、件の記事で紹介した様に非常に心にクる歌詞だ。
ま、詳しくはその記事を参照って事で、此処では詳しくは書かないが笑

そして、この曲『Sailin’』も勿論、Kjが作詞を担当している訳だが、コレがまた非常に良い歌詞なのだ笑
詳細はそれぞれ先に張っておいた歌詞へのリンクを参照して貰いたいが、兎に角、個人的にはこの曲の歌詞こそ人生における一つの極意だとすら思う。

思うに、人を縛るのは何であろうか。それは人間関係?自分を取り巻く環境?状況?

…いや違う。全部、結論としては多分、違う。
普段の生活もままならないような危険度の高い他所の国のことまでは分からないが、少なくとも今現在の日本では特に違う。

俺が今、こうやって平々穏々と過ごしている日常をだ、ぶち壊そうと思ったとする。
それが難しいか簡単かといえば、或る意味でそれは非常に簡単だ。そう、その"方法は"至って単純、簡単だ。

例えば、隣の婆をくびり殺す。
例えば、取引先の本部に乗り込み社長の顔に痰を吐く。

いや全てを捨てて逐電するだけでも、その瞬間から俺を取り巻く一切が変わるであろう。

それだけ、あっと言う間に崩れ落ちる"平凡"…いや、そもそもがだ、平凡も非凡も無いのだ。
ただ等しく其処には現実が現実として転がっているだけだから。

なら、何故そういった行動を取らないのか?それもまた簡単、結局の所は心が平々穏々と過ごしている日常を良しとしているからだ。

実に簡単な話である。単純な話である。

要は、だ。
この日本にて生きている圧倒的多数は、自分自身の心によってのみ縛られているに過ぎないのだ。

いや、
そうは言っても人間関係が…、
周りとの兼ね合いが…、
生活基盤が…、
子供が家族が…。

…なんてね、ホラ?

色々と憂い悩んで自分を縛っているのは、その状況、状態、環境などを受けての、自分の心なのである。
他人のせいや自分以外の何かのせいにしたいよね?分かりやすくて楽だもんね?
でも、残念ながら自分の行動や考え方を最終的に決めている…つまり縛っているのは自分なのだ。

それならば!ね?
それならば、『Sailin’』でしょって話だ!笑

いや、分かるよ。
そんな竹を割るようにスパスパと割り切れるもんじゃないってのは、何せ俺も30余年生きてきた人間だコレ、よっく分かる。

でも、だからこそ!じゃない其処はさ笑

結局は自分の行動を、心を、自分自身で縛り付けていくしかないんだよね、何だかんだ言っても自分一人で生きていくわけにもいかないしね。そんな割り切れる話では無いのは実感として俺も良く分かってる。

だからこそ、せめて気構えはね、そう目線は、

♪恐怖心で身を伏せるより、ほら好奇心で宙を舞うように
♪本当の僕らは自分次第、ほら本当の僕らは自由自在
♪ほらスパイスはfree your mind
♪この無限の世界で限りあるbeautiful life
♪それぞれ漕ぎ出すeverywhere、合言葉は『好きにすれば良い』
♪飾れ、sailing day

これぞ、人生を"今よりマシに"生きていく為の極意だと、俺はそう思う。

俺が思う"本当に幸せな人間"はさ、自分のことをそんな一々幸せだ とは思ってないんだよね。
そうしてさ、もちろん不幸だとも思ってない。
そんな"第三者的概念"はね、どうでも良いんだよ。

ただ、"生きている"んだ。自分次第に、自由自在に。

と、まぁそんな感じに良い歌詞だなぁと思う次第である。

それでは最後に、俺はこう見えて実はKjの書く歌詞には割と好きなものが多いという情報を此処に記して、今回のムジクを終わることにする笑

※後記
本当にKjの書く歌詞で好きなのと言えばどんな曲があるかなー、と一寸考えてみたが、歌詞が好きとかそういうの以前に曲自体が『アイスマン』と『陽はまたのぼりくりかえす』の二曲しか思い出せなかった。
そんな訳で、誠に申し訳ないが本文の最後の一文は撤回させて頂く笑

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さて、それでは此処で一旦、俺の歩んできたルートをおさらいしてみよう!

上に紹介している画像は上野動物園の東半分のマップである。

赤い矢印がコレまで回ってきたルート。
先に述べてきたように、その道中でジャイアントパンダやワシ、トラにライオン、トラ用ろ過装置にゴリラ、甥(かどうかは知らんけどね笑)がだらしないゴリラにそっくりだと専ら噂のオバサン等々、様々な動物を見てきた。

そして、青い矢印はコレから回るルート。
画像の紹介と後先になるが、コチラでもタンチョウ、クマ、ゾウ、サル、そうしてプレーリードッグやバイソンを見ながら、西半分へと移る。
因みに、ムジク前に述べていたモノレール乗り場は、地図で確認する限りではまだまだ先だったようだ笑


さて、そんな訳で青い矢印一発目(に写真を撮った)の動物がコチラ、スラッとしたその足にバシッとデニムのパンツをキめた、その名もベストジーニスト鳥(ベストジーニストチョウ)

…お客さん、モニターを叩かないでください!モニターを叩かないでください!!

勿論、そんな名前では無いし、かといって俺が本当の名前も知るわけも無いし!(威張るな)


コレはゾウである。
ゾウと言えばアレだ、ゾウだゾ…そうだアレだアレ。
それではお聴きください、『SPECIAL OTHERS』で『AIMS』(何も思いつかなかったら直ぐ音楽ネタに逃げる人)


五重塔。正式には旧寛永寺五重塔という重要文化財らしい。
寛永8年に建造された物が花見客の失火のせいで焼失し、その後の寛永16年に再建された物だそうだ。ふーん。(もう少し興味を持て)


そうして、ヤダー何これーきゃわわー!ガッツ!ってしてる超きゃわわー!えー?プレーリードッグー?
ヤダー何コレーきゃわわー!首落として血抜きしたあと皮剥いて丸焼きにしたら結構美味そうだけど案外こういうタイプの動物は臭いかも知れないな超きゃわわー(もうオマエ動物園とか行くな)

はい、そうしてコレが東側のモノレール乗り場。
カピバラやバクを眺めた後、このモノレール乗り場を通り過ぎ、いよいよ西側へ。