★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※三日目その3

2011年、9月29日。

そんな訳で、引き続き上野動物園をどんどん進む俺。
いかん、楽しい、楽しすぎる!笑


動物園はいつ来てもワクワクドキドキの宝庫だぜ!(←ワクワク動物ランド世代)
それでは、動物達の愛くるしい画像に併せて話を進めて行こう。


はい、まずは入院中。(愛くるしい、と言うより"苦しい"ばっかりやないか入院だけに。っていう、このノリがもう苦しい。)


ハゲタカ。(愛くるしくは無い)


トラ用ろ過装置。("愛くるしい"どころか装置て!)


視線を感じ、振り向くと其処に猿。(惜しい!コレは小憎たらしい。)
この猿、俺と目が会った瞬間、『あちゃー』みたいな感じに右手で両目を覆い天を仰いだ、そんな非常に失礼極まりない猿だった。
一応、その時の写真も撮ったのだが、イマイチ良く分からない感じだったのでお蔵入り。

我輩は、動物が、好きである。本当だよ?(こっち見んな)

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本日のムジクはコチラ、『A-bee』の楽曲より『POLARIS』。

A-bee/POLARIS

一人称は"彼"になるのかな?
多分、youtube関連動画(DJ)から鑑みると彼であっていると思われるが、兎に角、それだけ俺は彼のことを良く知らないのだ笑
以前、皆様ご存知の大手通販サイト『amazon』の『そんなお前にお勧めのコーナー(購入履歴や閲覧履歴を元にオススメを押し付けてくるちょっとイラッとくるサービス。勿論、正式にはこんな名前ではないサービス。)』的なそれ巡りをしていた時にだ、初めて彼の音楽と出会った…と記憶している。

まぁ一言で言うと、もう兎に角ね、こういう曲が好きなのである俺は。
初めて出会った時も、何だったか…曲を試聴した瞬間の一目惚れ、ならぬ一"聴"惚れであった。

公式なMVでは無いと思われるが、今回のこの動画の様に"時間の流れをただ客観的に想起させる"前向きに明るいアップテンポの電子音に、上手くは言えないのだが多分、心の何処かが共振してしまっているのだ。
此処で一番重要なのは、その時間の流れに生きている様な曲だとまたちと違うって事で。
"客観的に"という立ち位置こそが重要で、外から内を見るように繰られていく世界観が個人的に堪らないんだろう。多分笑

そんな訳でね、相も変わらず此処を読んでいる俺以外の人には全くチンプンカンプンであろう"好きな理由"では有るが、まぁ其処はソレ。
育ってきた環境が違うから〜♪ってヤツなので、雰囲気だけでも伝わったらそれだけで御の字だ笑

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暫くすると、周りが"密林の猿コーナー"っぽくなってきた。
進む経路の左右にはわんさと観葉植物が生い茂り、何とも雰囲気が出ている。

さらに進むと、先ほどのパンダの時のように強化ガラスに囲まれた檻と、そしてその檻の前にもぶれつく(もぶれつく=土佐弁でまとわりつくとか何かそんな意味)黒山の人だかり。
こりゃパンダ級の大物が登場の予感!と、幾らかワクワクしながらその人だかりを掻き分け檻の中を視認出来る位置へと移動してみる俺。


…ゴリラ!ゴリラや!
暑さからか、幾分焼けて膨らんできた餅みたいなだらしないシルエットではあるが、まごうことなきゴリラ!

そう、マーク・カミンスキー!!(では無い方の)


うーん、確かにゴリラだコレはゴリラだよね。なるほどなー。
人混みの中、なるほどーなるほどなーと、何に納得しているのかは自分も分からないまま、何となく頷いてみる。

…と、前に居た帽子のオッサンがフラフラと歩いて何処かに行ってしまった。
これは良い、もうちょい前でゴリラを見納めてから俺も次に進もう、とオッサンが居た位置へと移動する。

…んー、少しくらい前に出てもそんなに変わらんなゴリラ。そもそもコレの何に俺は納得していたんだ。
ゴリラに対する情熱を急速に失い、いよいよ次に移ろうかと身体の向きを変えた刹那、さっきのオッサンの前に居た…つまり現時点では俺の前に居るオバサンがコチラに向けて何かを呟いた。

オバサン『ほら、あの右のだらしないの、ショウちゃんにそっくりじゃない?ブフフ』

多分さっきのオッサンのツレで、まだオッサンが居るとでも思ったのであろう。まぁ良く有る事だ。

俺『ええ、確かに!』

し、

し も う た ー っ !

つい答えてしもうた!

ドンドンドンドン

つい答えてしもうたで!どうしよか!

ショウちゃんなんか知らんのに!!(知るわけ無いよね)

オバサン『…っ!?』

ハッとした顔で振り向き、俺の顔を怪訝そうにポカンと眺めるオバサン。まだ事態を飲み込めてないというか、面食らってるみたいだ。
コレはフォローチャンス!もう力技で切り抜けよう!と、オバサンに対してニッと歯を見せて笑いそうして力強く頷く俺。そうさ、何も問題など無いさ!

一寸キョトンとした後、気恥ずかしさに居た堪れなくなったのか憮然とした表情で何かブツブツ言いながら足早に去っていくオバサン。
オバサン正解!それが大体の一般的常識人の行動だと思うよ俺も。その背中を見送りながら、何かゴメンねって心の底から思った。
てか、ショウちゃんもゴメン、顔も見た事が無いのにゴリラに似てるよな確かにって思っちゃってゴメン笑

さて、そんな感じでオバサンを見送った後、自分もそそくさとゴリラの檻を離れる。
猿なんか見て何が楽しい訳が有るかバカヤロウ(おい貴様)


画像に代表するような檻の中の様々な類人猿を眺めつつ(おい貴様)、猿コーナーから次のエリアへと向かう。

さっきのオバサンの後を着いていってもしも追いついちゃったりしたら物凄く気まずいので笑、コチラは敢えてオバサン達とは違うルートだ。

そうして進む内に、今度はただっ広い広場へ。時刻は11時過ぎ。

動物園への入場ゲート付近で遭遇した高校生と思しき集団や、また遠足で訪れたのであろうか幼児の集団と引率の先生などが、やれお土産を物色したり、やれ売店でフランクフルト買ったり、ワイワイガヤガヤと賑やかなものである。