★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※三日目その1

2011年、9月29日。

楽しかった神奈川〜関東旅行も最終日。
そう、今日は名残惜しくも高知へと帰る日である。


…しかしながら、待て諸君。

帰りの飛行機は六時半過ぎの便…つまり高知へ帰る日とは言えども、時間的余裕はまだまだある。旅はもう暫く続くという事だ。

そうだ!今日はパンダ見て東京タワーに上るんだ!!(此処に来て完全なおのぼりさん登場です!皆様、拍手でお出迎えください。)

そんな訳で、いつもながら六時過ぎには目が覚めていたものの、噂に聞く都会の通勤ラッシュに巻き込まれたく無いということもあり、朝シャワー浴びたり、朝飯を適当に済ませたり、ネットで目的地までのルートを調べたりしながら、九時頃まで英気を養う。

そうして九時過ぎ、満を辞してのチェックアウト。有り難う、馬車道のホテル。ほんならばいぜ!(土佐弁で、それではさようならの意)

まずは、みなとみらい線にて横浜駅へと移動。そこからJRにて東京駅へ。
大体、時間にして30分弱か。一般的な通勤時間より時間をずらしたお陰もあってか、座席にも普通に座れた。

十時ちょい過ぎ、無事に東京駅へ到着。(因みに上の画像が東京駅かどうかについては、自信は一切無い笑)

いつもながら思うのだが、東京駅は"まだ東京になど来たことも無かった若い頃"に想像していたよりも遥かに汚く、臭く、広いながらもせせこましい。
そんな東京駅を、今度は山手線へ乗る為に移動する。目的地は上野駅

そう、まずは上野動物園でパンダを見るのだ!

今からもうドキドキである。何せこの亮、パンダ初体験。
あの白黒の何とも言えない愛嬌ある風体、リアルで見たらどんな感じなのであろう。

…嗚呼、本当に楽しみだ!笑

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本日のムジクはコチラ、『槇原敬之』で『どうしようもない僕に天使が降りてきた』。

槇原敬之/どうしようもない僕に天使が降りてきた

妹に言わせるとピュアだからゲイ、ピュアだからシャブ、そんなマッキーの名曲である笑
まぁ本当のところ彼がゲイかどうかは定かではないが、見る限りゲイっぽくはあるよね。
唇とか見てみ?フェラとかさせたら物凄そ(検閲後、削除)危ない危ない危機一髪だゼ!(黙れバカヤロウ)

…(誤解が無いように言っておくと、俺は普通に女性のもっちりした臀部や性器が大好物ですが笑、同性愛※注1は肯定派です。決してバカにしてる訳ではありません。ネタにはしちゃいましたけど、其処はこのブログの性質上、その何だ…許して笑)

それはそうと、この曲がリリースされたのは俺が高校三年であった1996年…自分で調べてビックリ。そりゃ歳も取る訳だ。
この曲に対しての思い出はと言えば、ぶっちゃけコレといって無く、まぁ強いて言えば一時期カラオケで良く歌ってたかなって、その程度である。世代的には間違いなく懐メロだからね、そりゃ歌ったりもする笑

でね、この歌の歌詞なんだけど、この歌詞が好きだった記憶があるのでね、今回はこの歌を挙げてみたんだけども、ただね、今見るに気に入らない所があってね。
というのも、この歌詞で言う所の彼女が怒った理由ってのが『昔の恋人がくれた目覚まし時計を何度言われても使ったのが気に入らない』ってことらしいんだけど、これ、どうなのよ。

俺、本当に常々思うんだけど、物には罪は無いんだよ。使えるのなら使えば良いじゃん、いや寧ろ使うべきじゃんって思う。
何せ俺、アレよ?アパートで一人暮らし始めた時に、彼女どころか顔すら知らない"俺の前にその部屋に住んでいたと言う女性"が残していった台所用のプラスチックの桶をさ、未だに大事に使ってるもんね。
だって上等だよコレ、捨てるの勿体ねぇよ。(此処をタイピングしながら、言いたいことは分かるがそれはあんまりじゃねぇか、とも思った我ながら笑)

あ、この歌の場合はそういう事じゃねぇだろって思った其処の貴方、ちゃうちゃう、そういう事のその先の話だコレは。そういう事ってのは一々説明するべくも無いだろう、皆分かってんだろう、からの!って話ね笑

てか、そもそも何の話だコレ。(おい貴様)

いやね、この曲の歌詞で好きなのは『愛を勘違いしないでください』て部分だったんだけど、今こうやって語ってみるとさ、この『愛を勘違いしないでください』に掛かってるのが『昔の恋人がくれた目覚まし時計を何度言われても使ったのが気に入らない』ならさ、そんな狭量な彼女とは別れるべきなんじゃないかとすら思う俺も居るんだよね。
昔の彼女の存在が感じられるモノは一切合財許せない?アホか、そんな程度で今後死ぬまで添い遂げられんのかよ。年取るぜ?臭くなるぜ?ボケるかも知れね、オマエその程度で最期まで一緒に居られんのかよって思うんだけどなぁ笑

例えば逆に男からして彼女が『昔の恋人がくれた目覚まし時計をずっと使ってる』って事だとすればさ、その目覚ましも、そいつを贈った男の存在も含めてのさ、"今のお前"が好きだ!って言う方がさ、絶対に男らしいよ其処は。

…あれ?どうしよう、困ったぞ。

想定していた着地点に着地出来そうになくなってきたぞ、今回のムジク。

…まぁね、今回の記事はこんな感じであったが、この歌が好きなのは嘘ではないので其処だけでも一つ宜しくどうぞ笑

そんな訳でね、アレだ、そんな訳でしたー!(どんな訳か!ヤケクソか!!)



※注1…別に槇原さんがゲイだと言ってるわけではありません、ぶっちゃけ俺に本当のところが分かる筈もありません笑

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4番線より山手線の列車へと乗り込む。
移動する箱、と形容してもおかしくないくらいシンプルな車内、時間帯も良かったのかガラ空きだ。

適当に空いているシートに腰かけ、何気なく向かいの窓の外を眺めながら発車を待つ。
東京駅だからなのか、五分ほど待ったような気がする。

…と、このガラ空きの車内の中、出発直前にフラフラと入ってきた老婆が何故かわざわざ俺の直ぐ隣へと座った。

『…向こうの窓、新幹線が見えるでしょ?』

…?

突然話し始める老婆。こっちに話し掛けてんのかなと一寸戸惑うも、まぁそれだったら会話を楽しんでやれと返事を返す俺。

俺『ああ、アレって新幹線ながですねぇ。よう分かりませんでしたわ。』

老婆『あらお兄さん、どちら?』

俺『高知で…』

食い気味に老婆『あの新幹線、走ってるでしょ?アレね、アタシのお陰なのよ。』

俺『…(これはアレかな、ボケてんのかな)』

老婆『あの土地、アタシの物なの。この山手線の走ってるところもそうよー?今の会長にね、貸してあげてるのよ。でもね、彼ね、払わないの。貸してあげてるのにね、使用料を払わないのよ。』

俺『…(コレは面白い!調子を合わせてみよう。)へぇぇ、流石っすね!いよっ!おだいじ…』

食い気味に老婆『あなたアレよ?ロマノフ王朝って知ってる?』

俺『ええ、あのロマノフっすよね!いやぁ、ロマノフ、アレはロマノフですよねぇ!』

老婆『そうよロマノフなのよ!…(ちょっと憂鬱そうに目を伏せながら)あのロマノフちゃんがね、乱暴なのよ。』

俺『え、ねぇさん(悪乗りが過ぎる笑)ってロマノフさんとチン(土佐弁で非常に仲が良いとか親友といった意)…仲が良いんですか?うわー御見それしてたなぁ!ロマノフちゃん隅にお…』

食い気味に老婆『魂がね、アタシのボーイフレンドなのよ!ロマノフちゃんがね、狙ってるのよ!アタシが以前ロシアにね、旅した時の話なんだけど、アタシの落とした、空港でね、空港なんだけどね、其処で落としたハンカチを拾ってくれたアタシの落としたハンカチを美男子が拾ってくれたのね!そうして魂で結ばれるアタシのボーイフレンドになったのね!』

俺『ああ、なるほど!ロマノフちゃんだったんですね!』

老婆『違うわよ!!』

俺『でしょ!いやー、違いますよね!そりゃあ!』

老婆『そうなのよ!ロマノフちゃんの魂がねアタシに彼の魂をよこせって言うのよ!彼ら四人の魂を!』

俺『…(美男子が四人に増えた!!笑)』

老婆『ロマノフちゃんはねハーレムが作りたいのよ。だからアタシに挑戦してきたの。』

俺『おお、ねぇさんアレなんですねハーレムと言う言葉をご存知とは中々にハイカラすなぁ!』

老婆『それは貴方こう見えてもアタシ外国旅行が好きなのよ。ドイツでしょ?フランスでしょ?』

俺『…(一見話が噛み合ってる様で、やはり噛み合わないな…)』

老婆『彼はね、彼自身は目覚めていなかったけど前世の前世では冒険家だったの。魂がね冒険家なのよ。貴方分かる?魂なのね。』

俺『ああ、なるほど!それがロマノフちゃんだったんですね!』

老婆『違うわよ!!ハンカチの美男子の話よ貴方!ロマノフって何、貴方、何?』

俺『いやぁ、何なんでしょうかねぇ。人で無いのは確かですよねぇ。』

老婆『そうなのよ人じゃないの!人じゃないのよ野田ってホラ総理大臣になったでしょ野田ね人じゃないの魂がね引っ張られてるのよ彼。良くない色?そういうのお分かりかしら。』

俺『…。…っ!?(まさかの時事ネタ!笑)そ、そりゃドジョウですもんね!』

老婆『…ドジョウでは無いわ。何よドジョウって。総理大臣よ。』

俺『…!(うそーん笑)』

…その後、上野駅に着くまでの10分弱ほどだったか。
兎に角、俺が山手線より降りるその時までこの気が狂いそうな会話は続いたのであった。

俺『あ、おばちゃん俺、この駅やわ。此処で降りないかんき、ほんなら元気でね!』

老婆『そうね。貴方、親御さんに宜しく。』(と、コチラを見ているようで見ていないような瞳のまま、鞄よりバナナを取り出してコチラに振る老婆)

…バナナ?