★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※二日目その12

2011年、9月28日。

さて、高徳院から出た時点での時刻は四時過ぎ。
長谷巡りはこの辺でおしまいにして、取り敢えず駅へと戻る。


しかし、今から横浜駅へ移動したとして到着推定時刻が五時過ぎ…流石に晩飯にはまだ早過ぎる。
そんな時間に食ったら、絶対に十時過ぎ位に腹が減る笑

そんな訳で、妹と協議の結果、鎌倉駅で一旦下車し何処かでお茶でも飲んで一服することにした。


ホーム。


おおっと、向こうから江ノ島電鉄の車両が、


キタァァァ!!!(うるさい)

まずはコイツに乗って鎌倉駅へ。因みに10形電車という車両だそうである。
詳しくはコチラ
内装は木目調で優しい雰囲気のデザインであった。

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本日のムジクは懐かしいメロディ略して懐メロ。前々日紹介分のゴダイゴとは違い、コレはガチで懐かしい世代である。
CHARAも含めて普通に聴いていたし、映画もリアルタイムで観たし、絵コンテ漫画を上下巻買って読んで触発されてソレらしい漫画描いて恥かしくなって捨てたりもした笑

YEN TOWN BAND/Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜

改めて、本日分はコチラ。『YEN TOWN BAND』で『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』。
イェンタウンバンドというのは岩井俊二監督作品である映画『スワロウテイル』の作中に登場するバンドであると共に、この曲を筆頭に実際の音楽活動も行っていたという、云ってみれば"企画ユニット"である。
映画を公開した同年には、同作品のオリジナルサウンドトラック盤である『MONTAGE』をイェンタウンバンド名義で発表している。
このOST盤、何でも『物語の登場人物名義のままに発売されたOST盤』としては日本でこれまでに類を見ない大ヒットを記録。一時期はラジオにテレビにと、至る所で収録曲が流れていた。因みに俺も持っている笑

しかし、それはそれとして、類を見ないどころかそもそも他に『物語の登場人物名義のままに発売されたOST盤』なんて俺は知らないのだが…もしかしてアレか?ナンバーワンよりオンリーワン?笑
あ、蓮井朱夏?でもアレは、確かシングルだけだったよね確かに売れていたけどねー…って、また懐かしいなコレも。そんな彼女も今や堺雅人の嫁だよ、ビックリしたねアレ。でも、お似合いだと思う笑

てか、コレは一体、何の話か!(はいスミマセン!)

もとい、岩井俊二監督作品と言えば一時期(二十代折り返すくらいまで)は好んで観ていたものだったが、今この記事を書くに当たってwiki様などでその作品タイトル一覧などを参照してみるに…残らないものだね、記憶って。観たかどうか以外のことは本当に覚えてない。

あ、勿論、一番内容を覚えているのはスワロウテイルなんだけど、コレもね、記憶の大半が絵コンテ漫画版だからねぇ。俺の中では江口洋介が出ていたなんて記憶に無い笑

因みにこの時期には矢崎仁司監督作品も好んで観ていた。もっとも、こちらも観た作品のタイトルと印象的なシーンしか覚えて無いんだけれども笑

だから、コレは一体、何の話か!(はいスミマセン!)

もとい of the もとい's(もとい達の中のもとい…そう、それは、王!もとい王!って、ウルセェッ!はいスミマセン!)、此処でイェンタウンバンドのメンバーの紹介をすると、まずはVoのグリコ。
演じるのは皆さんご存知…っても、ピンと来ない世代も居るのか、そうなのか…、まぁ兎も角、CHARAである。アタシ気紛れ油だかーら気を付けてっねー♪とか、頭に直ぐ浮かんでくる俺は、そう、今でも彼女のアルバム盤『Violet Blue』を持っている笑
因みに、俳優の浅野忠信と元夫婦であった。子供は二人居てどちらの親権もCHARAが持ち、慰謝料は無しと言う、割と綺麗な別れ方をしているみたいだ。

他のメンバーはというと、映画の中でこそギター、サックス、ピアノ、ベースにドラム…と続くのだが(作中でそれぞれのメンバーを演じるのはいずれも名の知れたプレイヤーばかりである)、現実世界での活動においては、少なくとも俺が調べた限りCHARA以外の固定メンバーは一切確認出来ていない。唯一それに近いと敢えて言うのなら、プロデューサーとしてその名をクレジットされている"マイラバ"の小林武史だろうか。

因みにライブやレコーディングの時などは、その時々により様々なプレイヤーが参加していたようである。

つまり、『MONTAGE』というOST盤は、聴いている者からすれば実質、CHARAの別名義のソロプロジェクトなんて捉えても、特に差し支えは無い。
…いや、甚だ乱暴な説明の仕方であるのは自覚はあるが、だって聴いてる分にはCHARACHARAの歌を歌っているだけだもんよ笑

このスワロウテイルという映画の舞台設定…ゴッチャゴチャに融解した混沌アジア風な汚い感じのアレね笑(わかんねぇよ)…コレがもう個人的にスンゲェ好き系な設定でね、"そんなスワロウテイルの世界観"とリンクして考えると、この『Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜』という曲は、それだけで物凄く鮮やかで艶やかで繊細な暴力性を以って様々な色に激しく輝き堕ち伏せる蝶のような、そんな凄く"沁みる"曲となるのである。耳から聞こえる音のみならずね、世界観併せると倍さらに倍。個人的には、そんな曲なのだ。

…まぁ、耳から聞こえる音のみで言わせて貰うと、実は『MONTAGE』収録曲の中で一番好きなのはこの曲ではなく『上海ベイベ』という曲なんだけどもね笑

因みに、俺がCHARAを好きなのは、当時ちと好きだった女性の影響である。何?どうでも良い?

…そうですよねぇ、俺もそう思います笑

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10形電車に揺られること数分、鎌倉駅に到着。
折角の機会なので、妹が以前から行ってみたいと思っていたと言う鎌倉でも随分と歴史のある喫茶店に向かう。

おお、去年は一人で歩いたこの道、あの道、どんな道?(知るか)
見覚えのある道を、今度は鶴岡八幡宮ではなく喫茶店に向けて進む。

建ち並ぶ商店の客引きは、今年もやっぱりソーセージ屋以外、俺に声を掛けてこない。畜生、ソーセージ屋以外のオマエラなんて、ファッキンDo!!(?)

途中から知ってる人以外まず立ち入らないのではないかとすら思える細い路地を右に左にと、時に個人の家の軒先としか思えないような道も通りつつ、到着したのが此方!


その名も『milk hall』。
大正モダンを基調としたような店内にはゆったりとジャズの音色が揺蕩う様にしっとりと流れる、何ともお洒落なカフェだ。
因みに、同じく大正モダンを基調としたお洒落なOHPも存在する。興味のある方はコチラ



店内もお洒落である。そう即ち、実際に俺と会った事がある方にはお分かりだと思うが、そう、全く以ってアイアム異分子。もうね、どうしようってレベルで浮いている。
髭ゴリラ鎌倉に行く!って、誰が髭ゴリラだ。
しかしながら、嘗めるんじゃねぇぞ、と。俺は農作業した後の作業着で、頭にタオル巻いてお洒落げな立ち位置の服屋とかに平気で行っちゃう人なのでね、そこはもう逆に気持ちが良いのであった。


茶店なので、椅子に座れば勿論、店員がオーダーを取りに来る。
メニューにはドリンクに留まらず色々と美味そうな食べ物なんかも載ってはいたが、暫く後にはあの美味いアレに舌鼓を打たないといけないので、此処は断腸の思いで食べ物を諦める。
さて、普通は喫茶店と言えば無条件でアイスコーヒーをブラックでストロー無し、なのではあるが…折角の鎌倉であるので、ちと遊び心を出して瓶のサイダーにしてみた。

そうして妹もオーダーを通す。

妹『じゃあ、レモネード。』

…何ぬ!レモネード!!

その時に俺の胸に去来したのは、そう、あの日の想い出。そう、その時の俺の胸に去来したのは、去年の神奈川でのソレであった。

ぶっちゃけ、飲めるがかよソレ…。
そんな俺の視線なぞ何処吹く風に、グラスに口を付ける妹。
ゴクッ…ゴクッ…と動く咽頭、そうして嚥下し終えてからの、

『てか、むっちゃ美味いしコレ!』

…杞憂と言えば、杞憂であった。そして、それに越したことも無いのでは有る。
が、しかし、そうともすれば去年のアレは一体…詐欺?レモネード苦い苦い詐欺?
ちくと(土佐弁でちょっとの意味。ちとと同義。)味見させてもらった結果、渋みばしった大人の本格派!という感じではなく、や、勿論本格的では有るのだが、何処と無く優しい感じの本格派な味であった。
当たり前っちゃ当たり前なんだろうけど、やっぱりこういうのは店々によって味も随分と違うものであるなぁ。

てか、あ、サイダーもむっちゃ美味ぇし!!笑