★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※二日目その6

2011年、9月28日。

『…。』

ガッガッガッ、グッグッ、チン、ガッガッガッガッ…

脇目も振らず、丼を口に寄せ中身を掻っ込み続ける(ガッガッガッ)。
そうして時々、焼酎を呷り(グッグッ)、そうしてグラスを置く時に慌て過ぎて丼にグラスが当たったりする(チン)。

ふーん、美味い。確かに美味いのだが…。


…。

『おーう、食ったぁ。ごっそさん。』
『早っ!』
『おうおう、まぁゆっくり食いや。俺ぁハマグリをあてに飲みゆうきよ。』

早食いは俺の特技である(だから太る、ってやかましゃあ!)。
どうにも、分けて…ゆっくり…良く噛んで…なんて、そういったまどろっこしい食い方が出来ない性質なのだ。

目の前に酒が出てきたら。
目の前に飯が出てきたら。

…まぁ、概ねフルパワーである。それも美味そうな物、美味い物なら尚更だ。美味さと速さは完全に比例している。

ヒョイ、パクッ、『こりゃ美味い!美味っ!』、ングング、ゴックン。(この間、五秒)

…。

カチャカチャ。※貝殻をひっくり返したり戻したり

ングッングッ。※焼酎を呷る

…。

カチャカチャ。※貝殻をひっくり返したり戻したり

ングッングッ。※焼酎を呷る

…。

だって!それは仕方が無いのである!ハマグリなんて瞬殺なのである!
こちとら常にフルパワーなのである!!

ングッングッ。※焼酎を呷る

…そんな訳で(どんな訳や)、誰と食べに行っても大体、"その時々の同伴者"が飯を食ってるのをこうやって眺めながら酒を楽しむ時間が出来る。

目の前で、ゆっくりとしかし着実に丼を食んでゆく妹。
そうして俺は、ハマグリの貝殻を弄りながら、その妹と高知の実家の話や最近の妹のルームシェアでのエピソードや仕事の状況なんかを話す。

久し振りの再開という事もあり、話にも花が咲く。咲いてゆく。よって焼酎もすすむ。

『美味いわー、やっぱり刺身美味いわー。刺身、美味いがやけどよー…。』

長女の方の妹は、兎にも角にも刺身が好きだ。赤身の刺身は特に好きだ。
それはもう三度の飯より赤身の刺身が好きだしウドンも大好きだ。因みに、ウドンは今回の話とは何の関係も無い笑

そんな妹が、一寸言いよどむ。丼を見詰める目線の先には、生シラス。

…我が意を得たり!

そうなのだ、俺が先ほど感じた違和感もそこだ!

『俺もさっき、多分同じ事思うたわ。』
『マジで?やお?』
『そうそう、生シラスたいちゃあ美味いがやけどよ、アレやお?美味いからこそ勿体無いっちゅうかよ。』
『別に丼飯と一緒に食わんでえいがやなろうかって。他の刺身とかと違うて、コレはちょっと別々の方が楽しめるがやない?』
『それやー!にゃぁ、いや俺もそう思うたがよねー。生でいくがやったらドロメみたいにポン酢とかでさっぱり食いたいがよねー。』
『丼で食べるがやったらホラ、釜揚げシラス丼!!』
『それそれ!葱とか散らしてちくと酢みかん絞って、うわ良いにゃあ。それはガチやわー。』

…。

好きな事ばっかくっちゃべってて、本当スミマセンでした笑
しかしながら高知、魚では全然負けてませんでしたので、その辺、宜しく頼んます笑

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本日はゲームミュージックのサントラ盤より一曲。
例えば此処に、ネジ巻き式のアナログ時計と液晶表示のデジタル時計があったとする。

開発された…という時系列からすればだ、勿論アナログ時計の発展形がデジタル時計であろう。この辺は詳しくないので、あくまで憶測だが。
しかし、此処で一つ考えてみよう。
アナログを突き詰めて突き詰めて突き詰めて突き詰めて…それでアナログはデジタルになったのか?其処はきっと違う、アナログの機構をどんなに突き詰めた所でデジタルにはならない。
時系列ではなく用いられている技術、という見地からすれば、それは全くの別物だ。…と、思う。良く知らないけど笑

そうしてだ、コレがまた"その良さ"と言う見地から見れば、アナログはアナログの、デジタルはデジタルの良さがある。
つまり、アナログよりデジタルの方が、ただそれだけでアナログよりも"良い"とは言い切れないのである。

要は、それら二つの物を、"何処から見るか"だ。"誰が感じるか"だ。

ある見地からすれば、"デジタルの方が優れている"とは言えるのかも知れない。
しかし、それにしたってまたある見地からは"アナログの方が優れている"とも充分に言い得るだろう。
もう少し言えば、別に優れてると感じたところでそれを良いと感じるかどうかはまた別の話でもある。

昨今、家庭用ゲームのプラットフォームも多岐に渡り、据え置き機ではPS3XBOX360Wiiに、携帯機でも3DSPSVにと、一昔前からは考えられない状況だ。
母親が新聞で『ファミコンただで譲ります』との記事を目ざとく見つけ、そうして暫くしてファミコンなんてとても買う余裕のなかった我が家にファミコンが来たあの日…テレビの前に座り忍者くんやゼビウスを良くも分からずただ興奮しながらやり続けたあの日からすれば、それはもう性能などは天と地の差である。

つまり、ゲームミュージックファミコンが据え置き機の主流だったあの頃からすれば、現状はもう音楽CDかくやの音質で、表現の幅もそれこそほぼ無限と言って良いかもしれない。
製作者(作曲者)側からしても、ハードに依存している部分…技術面や性能面ではやりたい事を自由に出来る位にはなっているのではないのだろうか。少なくとも、"あの頃"よりは笑

さて、此処まで書くと、賢明な方は俺が何を言わんとしているのか大体分かったと思われるが笑、そうつまり、このゲームミュージックもまた先に述べた"アナログとデジタルの関係性"なのである。
ファミコンの頃のピコ音がアナログとして、昨今のオーケストラ音源すら表現してしまう性能にて奏でられる様々なジャンルの、それはもう"ゲームに使用されているから"という意味でだけ"ゲームミュージック"というカテゴリで括られている音たちをデジタルとしようか。勿論、本来の意味ではなく、此処ではあくまで"この記事での便宜上"と捉えて頂きたい。
後はもう前述でのアナログとデジタルに置き換えれば、余りにくどくなるので皆まではもう書かないが、まぁ、ゲームミュージックに於いても"そういう事"である笑

そんな訳で、昨日分とは一転、前置きだけで早くも書き過ぎた感がありありであるが、アレだ。
別に昨日紹介した『JariBu Afrobeat Arkestra』の曲がこの曲に劣るって訳ではない。決して違う、文字数と良し悪しは比例どころか関係もしていない。

いや、少なくとも、その…つもりだ、が…さて?(そこは言い切れよ)笑

何て言うか、好きな曲をただ好きだとだけ書いて終わるのも余りに面白くないので、色々と搦め手を使って記事を水増ししているのであるが、やはり曲やアーティストごとに俺としての『趣味や経験』に依るハンディに近い物がどうしても反映されてしまい、その辺の水増し具合が時として逸れ、溢れ、そうして零れてしまうのだ笑
つまり、昨日分でも書いた様に、昨日がデフォルト。今日はゲームオタクの俺としてはかなりのハンディを貰っているだけの話なのだ。

いや、だからどうしたとかって言われてもアレなんだけどさ、ね、此処まで言ったんだから後は野暮じゃん?それぞれ察してな笑

Laugh & Peace Feat. 藤田陽子/シッテルゥ?

もとい、それでは改めて本日の俺ムジク、プレイステーション略してPSのゲーム『ビブリボン』より『Laugh & Peace Feat. 藤田陽子』の『シッテルゥ?』という曲を紹介する。

今、この記事を書くにあたって『Laugh & Peace』をwiki様にて検索してみたのだが、その、なんて言うか、

>UNCO☆STAR(ユー・エヌ・シー・オー・スター)は、Laugh and Peaceの別名であり、アニメ『アークエとガッチンポーてんこもり』に登場するユニットの名前である。 決してうんこスターではない。

という説明文により全てのやる気を削がれてしまったので、後は各自で勝手に読んで頂きたい笑
『Laugh & Peace』wiki
『ビブリボン』※ついでのwiki
因みに、俺はwiki様にこないだ3000円ほど寄付したので、これよりは少し大っぴらにリンクを貼っていこうと思う笑

三千円払ってもいい位には活用させて貰ってるとの判断からの支払いですので、今後も頑張って存続させてください。>wiki

さて、アーティストやゲーム自体の紹介は今回はwiki様に任せるとして笑、このゲームと初めて出会ったのは、もう十数年は前の事だったか。
以前はチラホラ俺のサイトや独善の方へコメントしていた『ちーま』という運動神経の頗る良い(何この見てる人にはどうでも良い情報)友人が居るのだが、彼が確かウチに持って来たような気がする。
いや、農大の寮時代に相部屋だった俺の中での通り名が噴水ゲロ(何この見てる人にはどうでも良いどころか不愉快ですらある情報)のまっつんがどっかの中古ゲーム屋で買ってきたのだったか。

まぁ、よく覚えていない。(えー)

お、それはそうと農大時代の知人がコレに出るんで、どうか皆さんも応援してやってもらいたい。
俺と一緒にタンクローリーに突っ込んだ、というか寧ろ彼の車で俺も突っ込んだ、そんな知人である。ネットなので名前は挙げないが、ヒントは笑瓶のメガネ。

彼を、宜しくお願いします!(何の話だ)

いや、それこそムジクに何の関係がある話だコレは!(ねぇよ)

もとい、兎に角だ、このビブリボンに初めて出会った時には、まだどちらかというと一般的な音楽ばかり聴いていた俺である。
それがだ、このゲームの様々な曲を耳にするにつけ、一気に心を奪われてしまった。

特に、この『シッテルゥ?』のように、そう深夜三時のラジオ番組で、聴いてる人が何人要るんだって時間帯であるが故にCMが本来入る枠にCMが付かず、その変わりに流す音楽のようなこの雰囲気(分かんねぇよ笑)が、グッと来た。
それから実に数年を跨いで念願のサントラ盤を手に入れたのだが、もうね、相変わらずの良さに思わず泣いてしまいそうですらあった笑

ファミコン時代のピコ音ミュージックも物凄く好きなのだが、それにも並び匹敵して好きなのが、PS全盛期であるこの頃の"ちょっとおかしな"ゲームミュージックなのである。
俺にとってのその良さは、時にどんな有名高名自称他称お偉い先生様奏者様奏でる御クラシック様なんかよりも、遥か上を行っていたりする。それこそ、"アナログとデジタル"の話だ。

ファミコン(≠スーパーファミコン他)→PS(≠セガサターン他)→PS2(≠ドリームキャスト他)と、個人的にゲームミュージックを敢えてステージで括ると、音質の向上や表現できる音源は三段階ほど飛躍的に高性能になってきたように思う。
ファミコンからスーパーファミコンも凄かったがそれはあくまで同じ土俵内での凄さだったと思うので、今回は一つに括る。

そして、それぞれのステージの黎明期において、以前のステージと段違いで色々な事が表現出来る事になったゆえか、中には一風変わった個性に溢れるゲームミュージックというものがちょこちょこ存在するのだ。その手探り感がまた中々に面白い。
そういうのを持て余し、張り切り過ぎた挙句に捻挫してしまったようなゲームミュージックも含めてね笑

今回紹介した『シッテルゥ?』も、そんな一風変わったゲームミュージックであった。

そうして、このムジク記事にて前述したように、そうした見地から逆にPS3以降のプラットホームをステージとして挙げていないのだ。つまり"ゲームミュージックとしての色"が全く感じられないほどのモノになってしまったから。良くも、悪くもね。
此処からはもう時代が変わったと言っても決して過言ではないのかも知れない。
そう、俺にとっては、この日記限定での便宜上の意味としてのね、"アナログ"に対しての"デジタル"なのである。

…。

ま、ゲームの音楽、という意味ではPS3であろうがモバゲーであろうが、十把一絡げに全部ゲームミュージックだがね笑
其処に"デジタル"も"アナログ"もあるもんかい。して、そうなりゃもう糞も味噌も一緒だわな笑
今回の記事も、そんな訳でね、好きなモノは好きだし嫌いなモノは嫌いって所からの後付の説明という事で、一つ宜しゅう笑

-*-*-*-*-*-*-

腹も膨らんだ。何だかんだで魚も美味かった。
俺としてはアルコールという燃料の補給も済んだ。

…皆さんには内緒にしていたが、何を隠そうこの私、実は機械だったのである。機械だったのでアルコールを飲まないと死んでしまうのである、いや機械は死なない。では死ぬ俺は機械では無い…皆さんには内緒にしていたが、何を隠そうこの私、実は機械だと思っていたが機械ではなかったようであ(ウルセェ!!)

それでは改めて、江ノ島散策と参ろうか!

景観の良い階段や坂道をうねうねと上り、

弁財天が奉られていると言う江ノ島神社の鳥居を潜る。

そうして参拝を済ませた後、神社の直ぐ隣にある江ノ島エスカーという連続エスカレーターみたいなモノに乗ってみる。
肝心のエスカーの画像をあろうことか撮り忘れていたので、どの様な物か気になる方は此方の動画を参照願いたい笑

そうして暫く後、終点へと到着。
コストパフォーマンスだけ考えると割に合わないとしか言いようの無い(雰囲気が楽しめたから良いんだけどね笑)エスカーより降り、少し先へ進むと広場に出た。

さぁ、そして此処でマッチョサスペンダースの登場だ!(誰だ!)
てか、この俺、大道芸人なんて見るのは初めてである。さすがは江ノ島、こういうモノでも食べていけるのか…。

…暫く妹と眺めていたが、何が面白かったって肝心の芸よりも、その小休止中にオッサンが拍手しながら物凄い上機嫌で近寄り、缶ビールを飲め飲めと勧めている所だった。
おいオッサン嬉しいのは分かるが、兄さんの芸の難易度を上げてやるなよ。
まぁ、当然ながら兄さんも飲みはしなかったが、何処にでもああ言うヤツは居るようである笑