★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※一日目その13

2011年、9月27日。

『おー!亮さんー!お久し振りですー!』

華やかな雰囲気で引き戸より登場したのは、司令塔さんその人であった。


『もー亮さんモフ牛モフ牛串を追加するモフお元気そうで何よりモフ隊長何それラーメン!?美味そうモフよこせモフ!亮さーん、モフ!』

司令塔さんが座敷に上がるや否や俄かに出来上がる『牛≧ラーメン≧亮』の図式、何せ某大型ショッピングモールの人気雑貨屋のやり手店員であるからしてエネルギーの消費も著しいのである。『スミマセン牛串、更に一人前!』と、俺の前では彼氏(2013年現在では夫)であるワンタン地獄 with 桃色吐息さんもさらに優しい感じだ。笑

彼女は、この面子は、本当に美味しそうに料理を食べる。

美味しいと感じる料理を食べる時は、その幸福を素直に喜び、感謝し、そうして美味しそうに食べなければならない。…と思う笑
何故ならそれは、生きる為に別の命を体内に取り込む時に、ただそれのみだけではなく"美味しいという幸福"をも与えてくれている"命"への、感謝の気持ちであり、弔いでもあり、美味しかったお前の分まで幸せに生きてやるぞという誓いだからだ。…とも思う笑

そういった見地から、俺は彼女のように気取らずに、そういった"食"へ直向な女性が大好きなのである。

いや彼女に限らず、その夫(2013年現在)であるワンタンさん、隊長さん、銀パの兄さんと、この界隈で活動している埼玉の麺々(ミスタイプでは無くワザとです笑)とは、そういった意味でもとても気が合う様に思えるのである。

尤も、向こうが俺のことをどの様に捉えているのかは、また別のお話笑

人が人を好きであるという事、いや人が何かを好きであるという事の、その理由なんてモノはその人が己に整合性を付ける為の後付の理由でしかなく、結局は、そもそもがDNAレベルで生まれる前から決定されていた揺ぎ無いモノなのかもしれない。理由なんてそもそも有って無い様なモノなのかもしれない。

このように一見小難しく見える戯言をグダグダ書いているのも、ひとえに『司令塔さんが牛串を食いながら軽井沢で食べた牛が如何に肉々しく汁々しくそして旨々しかったかを力説していた事と、隊長さんの食べていたラーメンを本当に美味しそうに食べていた事』しか覚えていないからである。

スミマセン、実は覚えていないどころか油断すると去年(2012関東旅行)の思い出とごっちゃになっちゃうんだ勘弁してくれ笑(今回は2011関東旅行日記)

…あと、実は前述した美味しい物を食べた時にどうだこうだなんてのも、それ程に難しく考えたことは無い。チーン

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この曲を初めて耳にしたのは、忘れもしない中学2年の時であった。
今はもう無いが、当時の高知では割とオーソドックスであったスタイル『本屋でありレンタルCDショップ』こと百石書店で立ち読みをしていた時に流れてきた曲だ。

BOOWY/MARIONETTE

当時、俺達は友人や先輩達との間でBOOWY派とB'z派に分かれていて(今考えれば、そもそも時系列の違うその二つを同じレベルで比べる事が甚だナンセンスなのではあるが笑)、その中で俺はどちらかといえばB'z派だったのである。

何故か、と問われれば答えは単純明快、何せ例えシングルであろうとCDを己の金で買うなどと言うにはほど遠いお小遣い事情の中、前述した本屋で立ち読みするにせよ、はたまた床屋のラジオにせよ、その当時既に解散していたBOOWYよりも、同バンド解散年にデビューした言葉通り売出し中であったB'zの楽曲の方が遥かに耳にする機会が多かったからだ。

特にその頃はB'zの『Easy Come, Easy Go!』ならびに『BLOWIN'』が本当に好きで、ラジオよりカセットテープへ録音し、テープが伸びるまで聴き続けたものだった。

それに比べBOOWYはといえば、先にも述べたとおりその頃には既に解散していたバンドである。
その楽曲ともなれば、兄貴や姉貴も居ない、またはそういった兄貴や姉貴の居る友人も居ない俺にとっては、兎に角アクティブに聴くことすらままならなかったのだ。先輩も貸してくれねぇし笑

そんな或る日、冒頭で述べたように…確かロードス島戦記とか何かそっち系の小説を立ち読みしていた時であったと思うが笑、突然流れ始めたのがこの曲、店のスピーカーより冒頭の布袋の名調子。
何と魅力的なメロディ、ボーカル、そしてフレーズだと…何と格好良いのだと!今でも耳にした瞬間に覚えたあの戦慄といっても過言ではないほどの感動をはっきりと思い出せる。

で、どちら派かの選択に困った俺が、最終的にどちら派でも在る…そう、どちらの楽曲も好きな曲は好きだし興味ない曲は興味ない!という、どちらの派閥にも属さない卑怯極まりない立ち位置を貫く切欠となった、そんな想い出の曲でもあるのだ笑
端的にいえば、この頃から既に俺には『小難しい』というレッテルが貼られていた、というお話笑

しかし、この当時に良いと思って聴いてたいわゆる"想い出の曲"ってヤツは、例外なく今聴いても本当に良いと思えるわけで…。

此処で私こと亮、一つの仮説を思いついた。
まぁ、いつもの下らない世迷言ではあるが、もしも興味があるのならお付き合い願いたい。

そんな訳で続きは次回(翌日の記事)!笑

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さて、宴も酣、楽しかった一時にも始まりがあれば終わりが存在する訳で。
親愛なる埼玉の友人達と、程よく美味い物を食べ、程よく美味い酒を飲み、そうして程よい所でお開きと相成った。

『さて、亮さんの泊まるホテルは馬車道でしたっけ?』と隊長さん。
品川でのスタ丼から、茨城観光、そうしてこの飲み会とお世話になった挙句、さらに神奈川は馬車道のホテルまで送ってもらう俺。
もう埼玉には足を向けて寝れません、と去年、一昨年…一体、何度思ったことやら笑

ワンさん、指令塔さんにも付き合ってもらい、東京は足立区から一路、今度は神奈川へとひた走る麺ツ。
正直、余りに美味かった酒に思惑酔わされ、道中の車内にてどの様な話をしたのかもイマイチ覚えていないのであるが、楽しかった。
兎に角、楽しかった。…気がする笑

間違いなく、貴方方は愛すべき隣人であり、昨今に出来た中では一番の友人です。

有り難う、
有り難う、

願わくば、末永く幸せでありますように。