★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※一日目その12

2011年、9月27日。
さぁ、何は無くとも取り敢えずはアルコール♪俺の人生アルコール♪

『ヲヲ!何は無くともまずはアルコールですぞ!!』と俺の心の中のムックも本日初めて口にするアルコールに対する期待からかロンパった両目をギョロつかせながらヲヲ!ヲヲ!と小躍りしてますぞ!

そして殺された。


そんなこんなで早速、アルコールは勿論の事、他にワンさんお勧めのメニューや丼ラーメン(隊長さんが乾杯する際の飲み物)など幾つかオーダーを通した後は、積もる話に花を咲かすオッサントリオ。
高知のオッサンの隣に埼玉のオッサン、前にも埼玉のオッサン。

ラクレスタで言えばもう少しで火の鳥のオッサン(※プレイ動画はイメージです)が完成する所である。

ワンさん『それではアルコールと丼が揃いましたので、ここらで再会を祝しまして、かんぱーい!』

隊長さん&俺『かんぱーい!!』

グビグビ(と隊長さんが丼を啜る)

※一部フィクションです。ワンさんが乾杯の音頭取ったところとか。←そっちかよ


そうしてオーダーを通していた料理も徐々に眼前へと並び始める。

レバ刺しに、
レバ串に、
砂肝串に、
ホルモン串…

…内臓ばっかりか!!いやでも、此処のホルモン串は本当に美味かったなぁ笑
因みに二枚目は確か、葱塩とニンニクがそれぞれ乗っかった牛串である。
これがまた実に肉々しく、頬張った途端に口一杯に広がる汁々しさといったら、まさに牛々しいと言うより他に例え様も無い!←雰囲気は伝わってくるが日本語で喋れ

…ガララ。(入り口のドアが空いた)

店員『ラッシャセーぃ』

…ドヤドヤ。(数人くらい隣の座敷へと入ってくる)

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本日はアメリカ出身の音楽家『Adam Young』のソロプロジェクト『Owl City』と、カナダのシンガーソングライター『Carly Rae Jepsen』のコラボ楽曲を紹介しようと思う。
その名も『Good Time』、とても楽しく前向きであるが故に何処か一抹の物悲しさをも孕んで過ぎてゆく素敵な時間…そんな"一瞬の連続"にとても良く似合う一曲だ。

…端的に言うと、コカコーラのCMとかで流れてそうな曲である笑

OwlCity & CarlyRaeJepsen/GoodTime

わりかし売れているのであろう、スペシャは元より最近はラジオなどでも耳にしたりする。
俺自身としては、これまで両アーティストの曲共に知っては居たもののちゃんとは聴いていなかったりして、正直に言うとこの曲に関しても初めて聴いてから暫くはどうだこうだ思う所も無かったのだが。

それが、こないだ酒を飲んで帰ってきて…深夜二時頃だったか、ふと点けてみたスペシャでこの曲のPVがパーンて映し出されて(一応、誤解の無い様に言っておくとPV自体には何の魅力も感じていない。あくまで曲ね、流れてきた曲がね笑)、もう一気にキたよね。

生きてきた実感、とでも言おうか。

俺の人生もさ、自分自身で感慨に耽れる程度には色々有って、勿論それをどうこう今更言うつもりも無いんだけど、ただ、嗚呼ただね…兎にも角にも生きてきたよなぁって笑

キたんだよね笑

去来したと言い表すのが、一番適当かも知れない。
何が去来したのかと言えば、多分、人間がその命に帳を下ろす時に見ると言う走馬灯、それに近いモノなんだと思う。
俺を形作る全ての点が、流れて消えた。そして、今の俺だけが残った。

…生きてきたよなぁって笑

良い事とか悪い事とか…兎角どうも表層的な、物理的な部分でそう言う所を判断しちゃいがちなんだけどさ、この世の中における"確固たる自己"という輪郭ってのは自分が経験してきた全ての出来事…良いとか悪いとかでなくてさ、全ての出来事によって形作られてる訳でさ、そういうのをこそ『Good Time』って、十把一絡げに括ってもさ、今は良いかな…何て思っちゃったんだよね。

浅いとか、軽いとか、そういうのも"含めて"さ、浅くて軽いからこその潔さ、清々しさ、そういうのもまた『Good Time』だわって、そういうの決めるのは俺の好みとかではなく置かれている状況なのかも知れないなって、ちょっと思っちゃった笑

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アッケボノ、ムサッシマッル&コニシキー♪※1:00過ぎ辺りから

俺の頭の中のBGMに合わせて隣の座敷へと土俵入り上がったのは、力士、力士、ねーちゃん、ホスト的なガリ男といった面子。
此処での力士というのは、比喩でもなければ揶揄でもない。

読んで字の如く、力士。頭上に鎮座したチョンマゲも実に勇まし…

力士『…(座りながら)いや、●▲ちゃんさー、誰か知り合いの子とか居ないの?呼んじゃお…』

…くなかった!チャラいわ!笑

もう一人は煙草吸いながら片膝立てて座ってる。
チョンマゲ結ったデブが方膝立てて煙草とか…

何 だ 、 こ の 面 白 空 間 。

俺が画家だったのなら一心不乱に写生し始めたものを…残念である。
いや良く考えると別に残念でもない。

余りのチャラさから力士どころか頭にチンコ乗せてるデブとしか認識出来なくなったので、意識を此方に戻す。
あんなもん気にしてても酒が不味くなるだけだわ笑

と。

そこで、徐にガララと開く入り口の引き戸。

店員『…らっしゃ、せーぃ!』