★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※一日目その11

2011年、9月27日。

俺『(とうとう六時五十分を数秒回った時計を見ながら)どうも間に合いそうに無いですねぇ。』

隊長さん『いやいや、もう直ぐですから笑』

俺『でも、まだ埼玉出たばかりですよね。』

隊長さん『はい。ですから此処が会場のある足立区ですね』

俺『!?』


な ん で す と !!

気付けば、もう既に埼玉県より東京都足立区へと入っていた俺。
何だコレ…何時の間に…だってホラ…山も谷も無かったぞ…県境なのに!!

そうなのだ。
本州に住んで居られる方は『何を当たり前のことを…』などと思うかも知れない。
しかし高知だと、陸路にて隣県に行く場合は必ず四国山脈を越えないといけないので笑、どうしても『県境なのに山も谷も無かった=緊急事態発生!緊急事態発生!総員退艦セヨ!…私は艦と、運命を共にする。』というイメージとなってしまうのだ。

島流しで言う所の"島"的な国でもあった陸の孤島こと"土佐国"をなめんじゃねぇ!!

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本日のムジクは、新潟県よりこの世へと出でたシンガーソングライター『笹川美和』の楽曲より、『光とは』。

笹川美和/光とは

どうも俺は、歌詞を訥々と"言葉をなぞる"様に歌い上げていく女性の歌い手に本当に弱いのだが、殊に彼女の場合はその"なぞる言葉"たる歌声が本当に情感に溢れてて、その懐にグッと挿し入って来る感じがとても堪らない。
何処かトライバルな音の響きを含んだ旋律にのせて、ただ真摯に…例えば澄み切った泉の底から夜空にぽっかりと浮かぶ月を見詰める様な、そんな真摯さを以って"ただ在る事"を"ただ在りました"と歌うような、そんな所にグッと来るのだ。

世界ウルルン滞在記』のEDテーマとして流れていた『とめないで』という曲。
思えば、この曲との出会いが彼女の音に初めて触れた瞬間であった。
そしてそれは、つまり彼女の音を『笹川美和の音』として初めて認識した瞬間でもあった。

それ以降は折節、何気なく聴いたり聴かなかったりしつつ今に至る訳であるが、こうやって改めて"このタイミング"で『光とは』を…その"言葉"を聴くにつれ、どうにもね。
思っていたよりも遥かに、その…グッとキた笑

その"光"に覚える期待も希望も高揚も、それはただただ我々の偏見でしかなく、また逆にその光の象徴に対して覚えがちな妬みや嫉みも結局は偏執でしかない。
闇にしたってまた然り、動物として刷り込まれた古い古い先祖達の記憶よりもたらされたモノなのだ。明るい所は安全だよ、暗い所は危険だよ。要はそういった"モノ"だ。

光とは…なんだろう。闇とはなんだろう。
この現代に生きる我々にとって、光とはなんなのだろう。

もしも貴方がその偏見を"これは偏見なのだ"として捉えられていなかったのなら、古い古い先祖達の記憶にただ漫然と囚われていただけだったのなら、この曲を機会に今一度、光とはなんなのかを考えてみるのも面白いかもしれない。

光に限らず、ただ在るが為に在る万物に"貴方の世界における存在の意味"を与えるのは、いつだって主観たる貴方のみなのであるから。
貴方の瞳から見えている世界は、貴方にしか分からない意義のみで構築された、貴方のみの世界でしかないのだから。

(著しく話題が逸れてるのにこんな無理くりソレッぽく終わらそうとしたもんで、分かりますか?この大変に頓珍漢な感じ。コレがね、此処の醍醐味なのですよ笑)

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閑話休題

そんなハミダシDNA溢れる土佐国よりも、今は足立区の話だ。
何でもワンさんの用意してくれた店は、焼き鳥をメインに他様々な物を取り揃える居酒屋らしい。

コレは楽しみである!何か楽しみ過ぎてもう既に酔っ払ってきた!←てか何時も酔ってるだろうが。自分に。←ウルセェ畜生!…自分で書いといてちょっと凹んだわ!笑

隊長さん『近くにワンタンが居るみたいですので、合流してから店に向かいましょう。モフは遅れてくるそうです。』

そう俺に言いつつ、足立区の駅周辺の何か小汚いドブ臭そうな(酷くなってる!?)路地をブリブリと推して参るは隊長号、自転車に跨った地元のおばんも避ける避ける。流石の麺ツ、面目躍如である笑

そうして、リカーショップや居酒屋の立ち並ぶ路地をグルグルグルグル…右に左にグルグルグルグル…。

【悲報】ワンタン地獄 with 桃色吐息が、見つからない。

隊長さんがワンさんへ備に『現在位置』を報告しつつ、お互いの位置情報を少しづつ是正し、何とか10分程で合流。
中々に似たような路地が沢山在るが故、思いのほか合流にてこずってしまった。

…引きの割に面白いエピソードも無く、何か本当スミマセン笑

そんな訳で、竹ノ塚だかって駅の近くのドンキホーテ駐車場(の近くのコインパーキングだったかも笑)より、麺ツへと駆け寄ってくるオッサン一人。
足立区という東京荒野にサイタマノオッサンことワンタン地獄 with 桃色吐息、一升瓶を振り回しながらの登場です!

※楽曲はその時のイメージでも無いです別に。プイッ←あら冷たい

因みに、一升瓶はワンさん司令塔さん夫妻より俺への土産だった訳で、有難う御座いました大変美味しゅう御座いました笑
時刻は既に予約時間を超過、ワンさんと再会の握手を交わした後は速やかに居酒屋へと向かうことに。

アルコールッ♪アルコールッ♪