★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※一日目その10

2011年、9月27日。

ネームプレート『ปรัชญา ปิ่นแก้ว』※鉤括弧内の文字はイメージです。

俺『梵字ですかねコレ!梵字ですよね!』

隊長さん『タイかどっかの言葉ではないですかね?』

俺『梵字ではないですよね勿論!タイとかの言葉ですよね!』

隊長さん『亮さん。』


タイ語と思しき文字の書かれたネームプレートを眺めながら、茨城より遠くタイと思しき国に思いを馳せる。

良く良く考えると、タイに関してはココナッツミルクをふんだんに使用したグリーンカレーぐらいしか知識が無かったので、主にグリーンカレーに思いを馳せる。あの辛美味かったグリーンカレーに。

俺『…行きましょうか。』

隊長さん『…ええ。』

ワンさんとの約束の時間までに埼玉へ戻るには時刻的に少々タイトになってきた事もあり、ふと我に返る二人。
そうだった、今からさらに埼玉に向かうだった。

何より、そろそろ外の空気を吸いたい(というより当時は草を燃やして煙を深く吸い込んでは吐き出したりしないとそろそろ禁断症状出ちゃうよ的なね、まぁ察しろオマエラ笑)という事もあって、出口へと向けて階段を下りる。

下へ下へ。

そうして、いよいよ地上かというタイミングで、何処か景色がおかしくなってきた。
…いや。おかしいというか、今までと比べて明らかに"普通"になってきた。

何と言うか、学校の体育館などにあった勝手口…または国立病院の裏口…、そんな極"普通"の階段や、照明具合になってきたのだ。
歩いていた床も、何時の間にか"普通"にウレタン樹脂加工をふんだんに施した学校の廊下的アレである。

此処に来て何なのだコレは!この貧ぼっちゃま君の家的な空気感は!!便所の扉を開けたら其処は川でした的な!!
こんなの緩くない!緩くないよ!こんな牛久大仏は緩くない!!←そもそも牛久大仏は緩くないから落ち着け。

そんなこんなで、もう最後は雑居ビルの裏口の様になってしまった出口より、地上へと無事に帰還。
ウケ狙いで色々と書いてきたが(その割に面白くなかったとか、そういった相談は別の課の担当となります。)、ぶっちゃけ中々に興味深い経験であったと思う。

園内の喫煙スペースにてぷかりぷかぷかとニコチン補給し、そうして隊長号に乗り込む。
有り難う、牛久大仏!そして、さらば茨城!



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パンダが頑張る西遊記
何でもかんでも一向聴
孫呉と交換、小籠包♪
チョンボでいいから大三元

JaccaPoP/Janglira

若干ポップ、転じて『JaccaPoP』。
女性でボーカルの『MIRU』と、男性でサウンドリエーター『SUN』の二人からなるエレクトロニカ・ポップ・ユニットだ。

彼らと初めて交錯したのは、ポップン大好きな俺のこと(今のムジクトップ絵もDj.Tranモチーフだしね。似てない?良いんだよモチーフなんだからよ笑)…勿論ビーマニシリーズの『MIRU key way』なのである!
…なんて言いたいのは山々だが笑、本当の所、時系列から言うとそれよりずっと後にリリースされた『★STAR GUiTAR feat. MIRU』での『君はスナイパー』という曲で初めて彼らの存在を知った。
近い内にムジクで紹介しようと思っているので此処ではリンクは貼らないが笑、とても澄んだ良い曲である。

さて、本日のムジクではそんな彼らの『Janglira』という曲を紹介したいと思う。
この何とも忙しないメロディに乗せた『MIRU』のミルキィボイスにて紡がれて行くアッチfromコッチな何とも言えない白昼夢で逃避行な世界感。

この歌は、レム催眠だ。
現実に目覚めるか目覚めないか、その刹那に皆が経験しているであろう『夢よ醒めないで』。そんな歌だ。

もっと眠っていたい、もっとこの"情景、夢"を見詰めていたい。
でも目覚めるとその殆どを忘れているんだ。その殆どを忘れ、一日を生き、そうしてまた此処に戻ってくる。

アッチfromコッチ、コッチfromアッチ、果たしてドッチが光でドッチが闇か。表か裏か。
ドッチにしたって間違いなく私にとっては現実で。

其処に息づく大いなる宇宙意思、
確固たる自己の輪郭、
毎朝、目覚める瞬間になぞり続ける、

Step by Step、とめないでマジカル♪
You & I の大冒険♪
揺れていたいサメナイデいつまでも♪

そうして鳴り響く目覚まし時計。
俺にとってのこの曲は、そんな歌なのだ。

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正直町を右折し、一路埼玉へと麺ツのハンドルを切る隊長さん。正直町を右折出来るのは正直者にしか許されない特権なのだ。←違うし黙れ

隊長さん『ワンタンは一度ウチに帰ってから改めて合流するみたいなので、取り敢えず会場に向かいましょうか。』
俺『ハイ…(多分ワンタンさんはウンコがしたいのだ。家で、ウンコが、したいのだ!!)キリッ』←此処でまさかのカメラ目線


※トイレ休憩に寄った何処ぞのPAでパチリ。

そんな訳で高速をひた走り、六時過ぎには埼玉へと無事に到着した。

しかし…こんな毎年毎年、埼玉へ訪れる高知県民もそう多くはないであろう。
いや何せ遠い。遠いし、ぶっちゃけ高知と埼玉は縁が無さ過ぎる。

『行ってきました埼玉へ!』なんて言うと、俺の周りの土佐人の殆どに『ああ、良いよね埼た…?え?埼玉?何で?』といったような反応をいただく程度には縁が無いのだ笑
そんな埼玉へとこうやって何の憂い無く訪れられるのも、単に埼玉県人たるこの友人達のお陰である。有り難い話だ。

そんな事をボケッと考える俺を他所に、日本で一番デカいイオンと名高いレイクタウンの駅なんぞを通り過ぎつつ(通り過ぎたっけ?笑)、本日のメインイベントたるワンさん主催な飲み会の会場へと走り続ける麺ツ。
ラーメン屋やメシ屋の看板の前を通過する度、事細かにその店の特徴やお勧麺ニューなどを教えてくれる埼玉のグル麺キングが運麺する麺ツ。麺々ウルセェ!!!!

…ヒァァァ←背脂を顔にチャッチャと振り掛けられた

丁度帰宅ラッシュ時ではあったのだが、其処は埼玉県人である隊長さん、流石である。
畑や田んぼの真ん中を抜ける畦道なぞを通って混雑した主道を的確にショートカットしつつ、程なく無事に埼玉から脱出した。

そう無事に、

埼玉から、

埼玉から、

脱出ってェェェ!!出んの?埼玉から出ちゃうの!!?

麺ツ、まさかの東京都へとんぼ返りの巻(マッ、キッ!※ハットリ的に)、である。
因みに時刻は七時前。店への予約時間は、七時だそうな…。