★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※一日目その8

2011年、9月27日。
大仏の胎内を巡り歩く(主にシルエットが)大仏みたいな中年二人、牛久大仏内に現る。
まさしく歩く胎内仏とはワシらの事やでぇぇぇ!!

ポヨーン←物理的に


緩い感じにライトアップされた大仏の胎内を順路に従い進む隊長さんと俺。
そうして階段を上った所で、牛久大仏を建造する際に如何に苦労したかとか、その辺の経緯とか、それに纏わる画像とか、何かそういったモノがコレでもかと視界に飛び込んでくる。

つまり、二階にはこういった画像が所狭しと展示されていた訳であるが、ぶっちゃけ此処は普通に面白かった。
それはそうだ。世界一デカい"来迎印"を建造している最中の画像なんて、そうそう見られるものでも無い。

隊長さんと共に『ホホー』だとか『フーン』だとか唸りつつ、示された順路を先へと進んでゆく。

いや、しかしちょっと待てよ。階段だったよな。今、階段上がって此処まで来たよな。
え、何、そのまま上まで階段とか無いよな…いや無いことは、無いかも。

ふと不穏な考えに頭を支配される俺。何せ大仏だ、自動ドアはあったが大仏だ。
緩い照明で胎内ライトアップされてるけどコレは大仏なんだ。

エレベーターが無いとか言われても、仕方が無いといえば仕方が無いのか、何せ大仏だもんな。大仏の胎内にエレベーターとか幾らなんでもな。
余りにも大仏としての"その在り様"にそぐわないものな。

いや、しかしオマエ全高120Mやぞ。
…登れない事も無いか。

よし、よし、もう登ろう!折角来たんだOKOK登ってやろ、

エレベーターガール『それでは、上へ、参りまーぁす!』

そ ー で す よ ね ー !! 怒
自 動 ド ア あ っ た く ら い で す も ん ね ー ! 怒
エ レ ベ ー タ ー 無 い 訳 無 い で す よ ね ー ! 怒

(なにぶんもう一年前の事でありまして、記憶が定かではない分妄想込み込みで書いております。申し訳御座いませんが、事実と異なる描写が登場していたとしましても、其処は慌てず、騒がず、"嗚呼キチガイ発見なり"とばかりに仏のような眼差しで生暖かく見守ってあげてください。←平成24年8月26日現在)

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以前、サケロックの曲をムジクにて紹介した事がある。
その時にチラッとその名前を、書いたような書かないような。

そんな訳で、本日分のムジクは此方。

在日ファンク/きず

日本のJBといえば彼ら…か!?『在日ファンク』より『きず』を紹介したい。
まず最初に断っておくが、日本に在りながらルーツ"JB"なファンクを演る、からこその"在日ファンク"であり、一般的に言うような意味での"在日"とは意味が違う。

ファンクとは、そもそもどういった言葉なのであろうか。少し調べてみた所、そもそもは"土俗的"といったような意味を持つ俗語であったらしい。
JBのソウルミュージックよりその流れが大きな潮流となった所を考えると、こと音楽におけるファンクというものは、その土地々々の形に合わせて根ざしたモノ…であるという事なのだろうか。

どちらにしろ、前述したファンクの見解からも、個人的に彼らのそれは既に"日ノ本ファンク"と言っても良いのではないかと思えるのである。
日本に在りながら他所のファンク…ではなく、そもそも日本のファンクとして既に昇華されているんではないのだろうかと、そんな風に思えるのだ。

さて、そんな在日ファンクは、この項の一番最初に名前を挙げた『SAKEROCK』のトロンボーン奏者『浜野謙太』が中心となって結成されたファンクバンドである。
因みに、浜野謙太は在日ファンクではボーカルを務めている。あの、PVとかで動きがキれまくってる人だ。

なんかイロモノ的扱いをされがちな彼だが、奥さんはすげぇ美人なモデルなんだぞ?笑そのシャープながらアクの聴いた声、滲み出るファンクスピリット、そうしてその風貌と動きのキレの良い意味でのギャップ…在日ファンクが日本の代表的なファンクバンド足りえている理由の大きな一つは、間違いなく『浜野謙太』という存在にこそ有るのかも知れない。
そう、素晴らしいメンバーたちの力を一点に集中させ起爆させる、そんな"起点"なのではないのだろうか。

本日は数ある彼らの楽曲から『きず』を紹介している訳だが、何故この曲を選んだかと言われれば、何となく、最も"在日ファンク感"を皆さんにお伝え出来るのではないか、と思ったからである。

何か、こう、歌詞の内容も含めて、こう、『あ、ファンキー!!』となった訳だ。この曲の"在り様"が、最も。←次点が"爆弾コワイ"
自分で自分が何を言っているのか良く分からないが、まぁつまりそういう事みたいだ。

歌詞にも割と毒が混ざってるんだけど、それを上手く表現によって丸くし嫌の無い形で聴かせる辺りも、考えてみればファンクなのかも知れない。

ならばガーゼで、Hold Me Tight♪ ← 実はこの部分がすげぇ好きなだけ

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数分後、上階へと何の苦労もなく到着。どうも我々は今、牛久大仏の胸の辺りにいるらしい。
金ピカピカな大仏(タイかどっかの仏像らしい。向こうの人は本当に金が好きだよね。)の収められたショーケースや、その仏像に纏わる話の紹介などを眺めつつ、展望窓に向けて歩く隊長さんと俺。

そりゃあ何せ120Mだもの。景色はさぞかし良いだろうよ。

良い筈だ。

良くない訳が無いじゃないか。

てか細ッ!まず窓めっちゃ細ッ!
独房から脱出しようとしたパズーの顔が挟まった、あの隙間的か!!さながらか!!!

こっちもか!まず窓、まず窓が細いって!
まず其処からって!しかも其処からの格子柄って!アハハ格子柄いただきましたー!

…景色が良いとか、悪いとか、

も は や 、 そ ん な レ ベ ル の 話 で は 無 か っ た ん だ 。

因みに、

少々見難いが、上記画像の赤丸内に縦に三本『ブッチャーの額か!』的な傷っぽい窓があり、細い窓の画像は其処より撮影したものである。