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※一日目その3
2011年、9月27日。
隊長さん『それでは、どこかで軽くお昼ご飯でも食べましょうか。』
隊長号こと麺ツへ皆さんへのお土産や荷物などを積ませて頂いた後、そんな隊長さんの言葉を受け、『待ってましたコレ!!』とばかりにテンションの上がる俺。
品川駅周辺にて隊長さん主導の元、美味い物を求めて歩き始める。
隊長さん『そうだ!品達に行きましょうか。色々あって面白いですよ。』
その時の俺には"品達"が何を意味しているのか分からず、単純に一店名なのだろうと思い込んで『おお、良いっすね!品達!!品達って確かアレですよねアレ屋ですよね!え、何屋?ラーメン?』などと適当なことばかり言ってた訳だが、結論から言うと強ち間違いでもなかった笑
俺『…おお。おおおお!!』
何だコレ、パラダイスじゃん!!
そうなのだ、パラダイスは品川に在ったのだ!!!
麺と丼のオンパレードに、テンションが一気にレッドゾーンを尽き抜け逆にもうピリオドの向こうからコンニチワしているような状態となる。
コレは凄い。何かよく分からんが、要は麺屋が七つと丼屋が五つ、まさしく言葉通り"軒を連ねた"集合施設らしい。
だってホラ、なんつっ亭とかコンビニで確か此処監修のカップ麺だか弁当だか食ったことあるぞ俺!スゲー!←完全におのぼりさんです有難う御座いました。
俺『なんつっ亭とかホラ!食べたことあるんですってカップ麺的なソレ!!!』!←完全におのぼりさんな上にウザイことこの上ない
…一寸、困ったような表情を浮かべる隊長さん。チーン
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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT/キャンディ・ハウス
PVでの在りし日のアベフトシを見るにつけ、どうにも…人は死ぬ、なんてことは分かっちゃいるんだけど何とも切ない。
切なくは有るのだが、しかしそれにも増して、誤解を恐れずに敢えて言うのなら、羨ましい。
こうやって、音楽というしっかりとした形で人生の軌跡を残せる人がどれくらい居るのか…その点でアベフトシは、間違いなく深く鋭い爪痕を残していったと言えよう。
…少なくとも、俺にとっては。
本日紹介するムジクは『THEE MICHELLE GUN ELEPHANT』より、『キャンディ・ハウス』。
俺はカラオケに行くと必ずと言って良いほど、それはもう高確率でミッシェルガンの曲を歌う。
そして特に、この曲とバードメンはその中でも飛び切り高確率で歌う、それはもう思い入れ深い曲なのである。
学生時代、深夜に一人スペースシャワーTVを見ていた時に流れたバードメンという曲を耳にした瞬間、それはもう十年以上経った今でも鮮明に覚えているが、ぶっちゃけ震えた。
心を鈍器で殴られた。点で穿たれる感じじゃないんだ、面でガツンッとやられる感じ。
それまでずっと、ロックとか糞やん。汗臭いだけやん、とか思って訳だが、その時に分かったね。
『ああ、俺が今まで糞だと思っていた物は、つまりそうだ、俺にとってはロックで無かったって言う、ただそれだけの話だったんだ。俺にとってのロックは、ずばりコレだった。』
パーンって光が弾ける様に、それはもう鮮明に鮮烈に、分かったね。
基本、外国だとか主流だとかルーツだとかさ、そんなもん俺には知ったこっちゃないし、"俺"というものの主観的価値観にも何の影響も与えないし、演奏がどうだとか上手いだとか下手だとか、そういうのは次の次くらいの話でさ。
ただただ、この音が其処にあって、その音にこそ俺はガツンとやられて、嗚呼コレが俺のロックだって心の其処から思った。感じた。
そうして、そのバードメン目当てに音盤を入手しようと動いたのは良かったのだが、どうしても当楽曲の収録アルバム盤『Chicken Zombies』が売ってない。
今でこそ糞ッたれ通販サイト・ケツゾン(こないだのP4Uの件が、未だに許せてないのだ笑)なんて在るし、パソコンちょいちょいで大体のCDは手に入れられもするのではあるが、当時なんてアレよ。まだPHSの時代よ、そんなもん。
高知なんて田舎くんだりで、B'zやサザンみたいに全国的に売れてるアーティストならいざ知らず、当時ちょっと凄いの居るで的な感じで台頭しつつあるようなバンドのCDを、一体どうやって手に入れろというのか笑
兎に角、手にさえ入ればいいと『品揃えがちょっと、何ていうか頭おかしい』と評判だったCD屋から始まり中古屋に至るまで探しまくり、ようやく、ようやく見つけたのが…前作『High Time』。求めていたのは『Chicken Zombies』。
コレじゃねぇのに!と思いつつ、この機会を逃すと次はいつ巡り合えるかも分からなかったので、取り敢えずそれはそれで購入した所…ヤバイ、何コレ超ロック笑
そう、そのアルバム盤に収録され、そしてまた一聴した瞬間に俺の心を鷲掴んでギリッギリと締め上げたのが、何を隠そう、今回の『キャンディ・ハウス』だったのである。
人生において誰でも幾度か経験するであろうし、逆に経験しなかった人は本当に可哀相だとすら思える、そんな『今まで培ってきた価値観を根底からぶっ壊される時にだけ感じる"突破感"』…それをバードメンと、このキャンディ・ハウスに、間違いなく感じた。
ロックやれ糞だ、ロックやれ味噌だ、とメンタル反吐を吐きながら聴いていたロック達は、それもその筈、そもそも俺にとっては全然、全く、ロックではありませんでしたー!だってコレこそがロックだったのですから!的なインパクト、それはもう、一気に御チャクラ全開、そうつまり、
This is KA-I-GA-N !!
結局、確固たる『俺の中でのロック』を直ぐに挙げるとすれば、まずナンバーガール、次いでこのミッシェルガンなのである。←此処まで書いといて一等ちゃうんかい
このキャンディ・ハウスは、そんな感覚に目覚めさせてくれた思い出深い曲だ。
まず格好良いもの、ぶっちゃけロックなんてもうソレだけで良い俺は笑
…
以上、解散!!!←まさかの逃げ!
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隊長さん『じゃあ丼、行きましょうか!亮さん、スタ丼って知ってますか?』
…
俺 の "な ん つ っ 亭" 話 、 華 麗 に ス ル ー ( 一 面 )
俺の心の朝刊の見出しにそんな一文が踊ったかどうかは兎も角笑、隊長さんが指差した先を見ると…其処には!
豚ごっさ盛り丼の写真と共に、光り輝く『伝説のすた丼屋』の文字!
来た!コレこそ俺の人生にて約束されていた丼!約束の丼だコレは!!何せ豚が、豚がてんこ盛り!!ヒャッハー
色即是空、
空即是色、
即 行 入 店 。
店内に一歩足を踏み入れると、そう其処は豚パラダイス。スタミナ天国。
店員『らっしゃせー!』
良い!!店員までスタミナたっぷり!!良い!!!
何だかんだ悩んだ挙げ句、すた丼と油そばを注文。
カウンター的な席に腰を落ち着ける。
じわじわと、しかし俄然上がってくるテンション、肉が食える!肉が食える!
隊長さん『兎に角パンチがかなり効いてますから、期待しててください笑』
そんな俺の胸中を察してか、隊長さんも不適に微笑む。嗚呼、友よ、戦友よ。
…そうして、待つことデラックス数分、
突然、神が、降りてきた。
甘辛く、しかしてニンニク強めに味付けされた豚肉ガッツリの上に生卵が乗っかるその神々しいお姿は、まさしく神!
そう、豚肉の神様である!←言うに事欠いてポーク神!
すた丼の味、そしてボリューミーさは、もう言うまでもないアレな訳だが、それにもましてさらに神の領域だったのが下の画像の油そば。
一緒に付いてくる酢をお好みの分量、回し掛けしてからがっそり混ぜてズルルと頂く訳だが、コレがまた見た目に反して意外と爽やかで美味いのだ。
此処をご覧の関東の、いやさ東京に良く行かれる皆様は『油そばとか!!wwwwwそんなんそこより美味いトコ幾らでもあるしwwwwww』的な方もいらっしゃるかも知れない。
俺は、そんな皆様に心の其処からこう言いたい。
バ ー カ ! バ ァ ー カ !
お 前 の 母 ち ゃ ん 、 三 十 路 ぃ !
(お、お前の母ちゃん、意外と若いな…)←バカ