★放浪虫(2011・神奈川)・目次

※一日目その1

2011年、9月27日。
そう、今日は関東へと旅立つ日である。


もう儀式的な意味合いすら持っている感は否めないが、今回もまた、しっかりと、念入りに、パンツも洗った。
旅の無事を祈りつつ、手洗いするような体で(体かよ!)洗濯機のスイッチを押した。

洗 っ た の だ 、 パ ン ツ を 念 入 り に !! カッ ※うるさい黙れこっち見んな

今回は兎に角"フットワーク軽く関東を楽しもう!"と心に決めていたので、旅行鞄もズタ袋そっくりなヤツ一つとウェストポーチのみに抑えた。←いつもそうじゃん←うるさい
婆に言うと『妹にー』とかって心にもねぇおためごかし宣いながらまた訳の分らないゼリー詰め合わせとか買って来そうであったので、今回は『あっちの方に行ってくる』としか言っていない。

『あっちちゅうたち…何処ぜ?』『向こうの方。』
『向こうの方かえ。』『そう、あっちよよ。』
『放射の…』『それ以上言うたら、おまんとは縁を切る。』
『…気を付けや。』『おう。ほなね。あたよろしゅう。』

我ながら、この問答にはちょっと気が狂いそうであった笑

さて、そんなこんなで高知竜馬空港に車を停め、いざや行かんと受付へ歩を進める。
変な端末でピッポッパっとボタンを押すと航空券が出てくるシステムにももう慣れた、ふふ、我輩旅行玄人ですが故に!ふふ。

『ビーッ!!ビーッ!!!ビーッ!!!』※此処で俺の荷物が逮捕される

ガードマン的なソレ『すみません、機内に持ち込めるライターやマッチは一つのみなんですよ。』

俺『…えー。』

流石は旅行玄人…て、うっさい!

襲い来る様々なトラブルを臨機応変に解決しながら(≠スミマセン車に積んできます!と余分なライターをダッシュで車に積みに行ったりしながら)、とてもスマートに(乗り込めたらよかったのにね、と思いながら)飛行機に乗り込む俺。

席は…窓側。うむ、要望通り。よくやったJAL。勿論、スマホの電源もオフ…あれ?

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moumoon/Sunshine Girl

本日のムジクは、『moumoon』より『Sunshine Girl』。
前日と同じく、こちらもトラックメイカーである『柾昊佑』とVoおよび作詞担当の『YUKA』からなる男女二人組みユニットである。

この曲を初めて耳にした時より、節々から溢れ出でる"超ぱらいそ感"に俺の心はガッチリと鷲掴みにされてしまった。
間違いなく、前日に述べた『俺オリジナル・夏を思わせる要素』満載な楽曲であり、何とも心地よい。

♪口角ちょっと上げて、その分だけハッピーとラッキーに近づいてる

幸せも幸運も、つまりは主観に依存し感じるモノなので、それを一概に、十把一絡げにこうだああだと言えるモノでは無いのだが。
…だが、この歌詞は、それでも、この日本における真理だと思う。口角をちょっと上げて、この言い回しが絶妙。

無理に軋んで歪に破綻するような笑顔なんて要らないんだ。ただ、ただちょっと口角上げてね、それだけで良いんだ。
自分が幸せか不幸せかなんて、きっとその程度の差。

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スマホの電源をオフにしようと然るべき操作を行っている内に、とあるアイコンに気付く。

明らかに飛行機を模したそのアイコン、その名も『機内モード』。
どうも『飛行機搭乗の際にこのモードをオンにすると一切のネットワーク回線を遮断しちゃうぜ?』的なモードらしい。

お、これなら電源をオフらず音楽を聴きながら空の旅を楽しめるんじゃね?
うっかり俺ポッド2世(オレンジ色。1世は壊れた。)を荷物と共に預けてしまったけど、これならスマホで音楽聴きながら快適スカイトラベルなんじゃね?※うっかり預けたとかオイ!旅行玄人オイ!!

早速、キャビンアテンダントとか言う者にその辺どうなのか問うてみる事に。

『スミマセン、このスマホの機内モ』
『駄目です。』
『ードにすれば電源って、ええっ!?』
『申し訳ありませんが、電源をお切りください。』

そのタイミングで『駄目です』言われた!!!早!ちょっ早!!
少し食い下がり気味に何故かと詳しく問うてみたところ、どうも傍から見て『機内モードなのかどうなのか』判断出来ないかららしい。うーん。

仕方が無いので、窓から景色を眺めつつ空の旅を楽しむ事にする。

−空より眺めた関東の海は、瓦礫が多かった。