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※プロローグ
2011年6月のとある日。
取引先の量販店へと移動している最中の車中にて。
カーラジオ『…♪八月の濡れた誘惑が、水着の奥まで沁みた時、江ノ島にかかる桟橋で、恋の花火が浮かんで消え…』
俺『…よし来たクワタ皆まで言うな!行ってやろうじゃないか江ノ島に!』
コレが、地べた這いずる放浪虫こと私、亮が去年の神奈川旅行(現在2012年7月笑)を決意した瞬間である。
そう、青い海!白い雲!黒いビッチに美味い魚!!※赤いキツネに緑のタヌキ的テンポで。
江ノ島っていやぁ、やっぱりマリンスポーツだよな…。
そう、マリン!
それは、バトル!
あまつさえ、シップ!!
Y A M A T O !! ※違う。
まぁ、海のスポーツとは全くクロスオーバーしないまま30余年の人生を歩んできた訳で、その辺にはぶっちゃけ食指がピクリともしなかったのだが。まず食い気、それが一番大事。
移動に江ノ電を使うとすれば、結果的に前回行けなかった方面の鎌倉観光も出来て一石二鳥。
この辺は前回の旅行の記憶がしっかり生きているのだ!
(詳しく言うと、記憶はカッスカスだったが前回買ったるるぶさんが生きているのだ!)
兎に角、思い立ったが吉日。早速"一番近しい神奈川県民"こと妹(長女の方)にスカイプで連絡してみる。
妹『ふーん、来るがや。エンジョイ!ほなねー』
…まさかの、同行する気全く無し!その喉越し爽やか過ぎる反応に兄は!この兄は!!※落ち着け
兄こと俺『お、おう!エ、エンジョイ!!』※兄、形無し
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本日の俺ムジクは、シゲとケイトによるデュオユニット『DadaD(ダーダーダー)』より夏にぴったりなナンバー『Go Around』の紹介。
夏を思わせる歌というものは、中々どうしてコレが結構難しい。
ハァナビィー!とか、嗚呼夏休みぃー!とか歌ってりゃ良いってモノではないのである。
俺個人としては、夏の歌として一番大事な要素は『心地よい気だるさ』だと思っている。
その点、この曲の持っている心地よい気だるさ感は秀逸だ。
この程良く気だるい、しかし高く眩しいひまわり色の太陽に、頬を撫でる緑の風に、何処かソワソワとさせられる…そんな夏独特の日常感こそが、どうにも堪らない。
ワクワクする…そう、そして、ワクワクするのだ。それが夏なのだ。
台湾と日本のハーフであり、またそのルーツにはヨーロッパの血も入っているボーカル・ケイトの深く澄んだ歌声と、シゲの程よく乾いた気だるい、しかし何処かトリックスター的ななトラックメイクが織り成す妙。
これぞ夏だ、南国の夏だ。
こういった曲を聴きながら、茹だる暑さに辟易しつつ、冷たい麦茶を一気に嚥下し、汗をぬぐって入道雲を追いかける。
そういう"夏"こそが、良いんじゃあないか。
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妹『てかアンタ、来る言うても何処まわるが?』
俺『あー、今回はちょっと江ノ島とかを…え、エンジョイ!!』※もうええて
妹『ふーん、江ノ島やったらアタシも行こうかな。かまん?』
俺『お?おお!?おう行くか!エンジョイ!!』※すっげ嬉しそうだし、うっさい
妹は妹で手元に俺の物より多少は古いものの"るるぶ"が有った様で、それよりはお互いのるるぶを見ながら"何処に行くか""回る順序""何処で飯を食うか"といったテーマで大いに盛り上がる。
まず日程としては『9/27〜29』の二泊三日を予定。
ホテルは案の定(案の定?)、馬車道のビジネスホテルに予約をとる事とする。
海が近いし程よく都会なので、俺、あそこ大好き!!笑
妹と合流するのは中一日である9/28、観光予定としては先にも述べたように『江ノ電にて江ノ島および沿線沿いの仏閣、大仏』。
昼飯は江ノ島で『しらす丼』を食べる事にし、晩飯は横浜駅のそごうで…デュフフ…※豚笑み(ぶたえみ、とお読みください)
さぁ、コレは俄然楽しくなって参りました!
それから予定通りに『オッス、オラ休む!9/27〜29の三日間、みんな宜しくな!』宣言を会社に対して行い、楽天トラブ…トラベルにて「JAL楽パック(航空券+宿泊)」の申し込みも完了。
平行して『誰か遊んでくれるかもな』というあざとい考えのもと、魔法のiらんど界隈に『僕ちん東京とかへ旅行するの〜』と撒き餌を撒きまくっていたところ、(物理的にも)大物ゲットだぜ!!
という訳でね、
い つ も 通 り 、 隊 長 さ ん が 釣 れ た 。
※いつも有難う御座います笑
今回は火曜〜木曜という一般的会社員泣かせなオール平日という旅行日程だったので、俺や妹みたいにヤクザな仕事でもしてない限り遊べる人も居ないんだろうなぁとか思いつつ半ば諦めてもいたのだが、何と隊長さん、丁度9/27は健康診断の為に休みを取っていたそうなのだ。
…来てる、風、来てるよコレ!!