☆平成22年8月30日

無事に刈り取りを終え、幾分かスッキリとした所で、いざ…

I Can Flyyyyyyyyyy!!!!


心の中でそう叫びながらエレベーターにて30Fへ。

気分はまさしくペコである、いやさペコさんだ。さんを忘れるな。

Supercar/Yumegiwa Last Boy

そんな訳で今回の紹介楽曲はこちら。

映画『ピンポン』でも、そして現実世界でも"I Can Fly!!"な窪塚くんよりの連想ゲームで、前述の同映画主題歌でもある『Supercar』の『Yumegiwa Last Boy』。

羽化したての蝶がゆっくりと…風を確かめる様にその羽を広げ、上下に1…2…と軽く羽ばたく様なイントロ。

3…4…と力強く、少しずつその速度を上げていき、そして一気に飛び立つ中盤。

時に力強く、時に穏やかな風に翻弄されながらも確かに前へ、上へ、5…6…と羽ばたきながら踊る様に飛び続け、そして何時しか見えなくなる程の高度へ到達する終盤。

まさしく飛翔、"絶対重力"に逆らう反骨。でもそれは無骨では無く、寧ろ踊り子の様に美しくて、儚くて、しかしながら力強い。それは、ただ"自分の為"だけにステップを踏む踊り子。何時か地に落ち臥す、約束されたヘドロの安寧に眠るその瞬間まで。

そうして程無く、エレベーターは目的の30Fへと到着した。

…。

おおお!おお、おおおお!360°パノラマビューじゃ!殿ー!!(@弥勒霊園)←高知の人だけ分かれば良い





妹と改めて次に何処に行くか、窓に映る圧巻の町並みを眺めながら打ち合わせる。

『あっちが海の見える丘公園みたいやな。で、コッチが山下公園。』

『お兄。』

『なんぜ。』

『オッサンが寝ゆう…』

指差す先に目をやると、確かにオッサンが横になっていた。
目算で大体10階そこそこのホテルだろうか、その屋上でパン一のオッサンが優雅に日光浴をしているのだ。

多少なり緑化されている屋上で、ビーチベッドの上に寝そべり、時折ビールの様な物を呑みながら…実に優雅、実に優雅である。

優雅では有るが…いや、しかしこの状況はちょっとムゴいというか…。ズバリ晒し者。
ふと、檻の中で美味そうにバナナ食ってるゴリラが思い浮かんだ。オッサン、ゴメン。

しかし、こうやって考えると、俺達にしたって何時どこでどんな風にして"見られている"かも知れないのである。

実際、自宅の隣は10数階建ての分譲マンションなのだが、俺は良くパンツ一丁で仁王立ちしながら煙草を吸ったりしている訳で、しかも自宅は『家の中は禁煙』縛り…どうしても、その、『煙草を吸っている=ベランダに居る』という事になり、それはつまり、『自宅=露出狂のオッサンが住んでいるボロ屋@高知市街』といったような評価になっている可能性も…。

う、

受けて立つ!!

何処からでも掛って来い!!(いいから服を着ろ)

…。

話を元に戻す。

オッサンの事は取り敢えず隅っこに置いておく事にした俺達は、階段にて29階に降りてみた。
一階分降りるだけで、随分と景色が変わる。30階では見えなかったオッサンの足の裏が見えた。(いや、オッサンは良いから)

此処に…そう此処に"アレ"が有る筈なのである…。
俺が神奈川入りする前日にテレビで見た『クレイジーケンが上で軽くステップを踏んだ真下が見える強化ガラス』が、何処かに…。

発見。
生まれたての子牛の様な足取り(ビビって足がすくんだ訳では無い…そう!これはモノマネだ!ビビりたての子牛のマネだ!←結局ビビってんのかよ!)で取り敢えず上に立っては見たが…キンタマがキュッ、となった。

俺が上に乗った時にガラスが割れたりしたら本当に良い笑い話となったのであろうが、残念ながら割れそうな兆候すら一切無かった。

残念である、いや残念では無い!!!バカー!!!!(落ち着け)

そうして高い所を思う様に楽しんだ俺達は、一階に降りた後、喫茶店にて一旦お茶休憩を取る事に。前述した同番組内で『クレイジーケン』がクリームソーダを食べていた、その喫茶店で有る。

『クレイジーケン』に倣い当たり前の様にクリームソーダを頼む俺、そんな俺に『子供か!』などと言いつつレモネードを頼む妹。

オーダーを通し飲み物が運ばれてくるまでの暫くの間、目前に広がるテラスや、その向こう…道を挟んで広がる山下公園などを眺めながら『ハマっ子』について話をする。

妹が言うに、『クレイジーケン』の言う所では三時間も横浜に滞留していたら充分にハマっ子である、らしい。

どうもお世話になっております、このたび晴れてハマっ子となりました亮です。宜しくお願いするジャン!!(ジャン、のタイミングでドリフのたらい宜しく鉄鍋が頭に振ってくる)

テンテンテンテンテケテンテンテンテケテンテンテンテケテンテンテンテンテン

そうして運ばれてきたのはエメラルドグリーン眩しいハマの飲み物。浮かぶアイスが如何にもハマっ子。(うるさい)
我ながら子供だなとは思うが、それでもやはりこのヴィジュアルはヤバい訳である。テンションが非常に上がる訳である。

さぁ、それでは早速、頂き…

『…苦っ!これ苦っ!!』

今まさに俺がスプーンをアイスクリーヌ(フランス人)に差し入れようとしたその刹那、俺の目の前で頼んだレモネードの苦さに悲鳴を上げる女性。戸籍上は俺の妹であると思われる女性。

俺も試しに一口飲んでみると…確かに、缶ジュースなどのレモネードを想像すると多少苦酸っぱいであろうか。しかし、しかしながら妹よ、これは喫茶店などではごく普通な『生絞りレモネード』だ。俺としては寧ろ美味いとすら思う。

美味いと思う、ので、嗚呼…嗚呼…さようならクリームソーダ僕のアイスクリーヌ(フランス人)愛しの君よレモネードとのトレード成立です!!

二人とも美味いと思うモノを食えるのなら、それが一番である。

…しかし、やはりアイスクリーヌ(フランス人)くらいは一口食べておきたいと言うのも事実。
『おい、一口食わせろ。』と強権発動し、妹からスプーンを取り上げ思い切り突っ込んだ。

その乱暴なスプーン捌きに一気に沈むアイスクリーヌ(フくどい)、溢れ零れるクリームソーダ。台無しである上に肝心のアイスクリーヌちゃん(アンパンマン第894話にてキョンシーに突っ込み爆死。自分を犠牲に皆を守った。でもカバ夫は死んだ。愛に溺れて死んだ。)は一切掬えていない始末。

『食い方、下手過ぎ!』と妹よりすかさず突っ込まれる兄…うむ、兄もそう思うよ。

結局、アイスクリジョンイル(朝鮮民主主義人民共和国人)は殆ど俺の胃袋に入らぬまま(クリームソーダを零した時点でクリームソーダがとても憎くなってしまい、もう顔も見たくない!っとばかりに)、レモネードとのトレードを完了したのである。