8月7日、夏の選抜高校野球が始まりましたね。


野球賭博角界の話じゃ無いよ。純個人的な小さい話だよ笑)がアレでこうしてアレになっちゃったんで笑、観ててもイマイチ力が入らないんですが、それに輪をかけてホラ、高知県代表は明徳ですし…うーん、まぁ応援しとこうか。

おい明徳ども…

埼玉には絶対に勝てよ!!!笑

でも、関東は強豪多いですしね、そこで勝ち残ってきたという事は実力も申し分なさそうです。
なんでもですね、埼玉の本庄第一という高校は常勝野球…ならぬ常"笑"野球がモットーらしくてですね、まぁ中々良い感じのモットーじゃねぇかと思った訳ですよ。言ったって高校生の野球なんだから、辛い辛いばっかりでもしんどいでしょうしね。

こういうの、嫌いじゃないなぁ…よし、もうどっちが勝っても良いや。本庄第一も頑張れ笑

さて、それでは本日の余談なんですが、前回、前々回に引き続いて俺シネマをお送り致します。
今回は、さぁ、とうとうやって参りました!俺シネマを書く切っ掛けとなったと言っても過言では無いこの作品!

イノセンス』の感想を書いていきたいと思います!

しかしコレ、前評判通りね、どうにも難解というか…

いやね、そのストーリーや世界設定以前にですね、例えば『観てる人が知っている事前提』として昔の偉いさんの有り難い言葉や故事、聖書の一文などがサラッと登場人物同士の会話なんかで引用されてたりしてまして、正直、何を言いたいのか推測は出来てもはっきり『こうだ!』なんて確信が出来ないというか、どうもモヤモヤします笑

あと、登場人物のボリュームレベルが軒並み低過ぎる!声がはっきり聞こえないんですよ。
勿論、雰囲気重視だという事は十二分に分かってるつもりなんですけど、こういう作品ってほんのちょっとした呟きが『重大な伏線』になってたりするんでね、出来る限りは聴き逃したくないってのもあって、ここもどうもモヤモヤしました笑

押井守監督作品であるこの『イノセンス』という作品は、95年に公開された『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の直接的続編にあたり、04年に公開されています。

もう6年も前の話なんですね笑…今回の某所でのアニメ話が無かったら、多分、俺がこの作品をアクティブな意味で『観る』事は一生無かったと言っても過言では無いかも知れません笑

あんまりにも前作が原作と雰囲気が違いましてね、しかも余り真面目に観て無かったものだからストーリーも何が何やら全然分からなくて、その結果、続編にもあまり興味が湧かなかった…というのも、まぁ全部とは言いませんが、今までこの作品を見なかった理由の一つでは有りますね。

また丁度95年なんて時期はアレですよ、そういう小難しいのよりも直感に走りたがってたんですよ。

『考える』と『感じる』を分けて捉えて、その上で『感じる』に走ってたんです。
今になって、『そもそもこの二つは切っても切れない相互関係にあるんだろうがよ』なんて思ったりもする訳ですが、まぁ…若かったんでしょうね笑

おっと、話が逸れまくりやにー笑、ってなトコで、まずは恒例、wiki様より粗筋の抜粋をば。

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前作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のラストで少佐こと草薙素子が失踪してから4年後の2032年が舞台。
少佐の代わりにバトーがメインキャラクターをつとめる。ただし、九課のチーフ役はトグサが継いでいる。
本編のストーリーのベースは、漫画版『攻殻機動隊』の第6話「ROBOT RONDO」。

少女型の愛玩用アンドロイド「ロクス・ソルス社製 Type2052“ハダリ(HADALY)”」が原因不明の暴走を起こし、所有者を惨殺するという事件が発生した。被害者とメーカーの間で、示談が不審なほど速やかに成立し、被害者の中に政治家や元公安関係者がいたことから公安9課で捜査を担当することになり、公安9課のバトーは、相棒のトグサとともに捜査に向かう…

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このサイバーパンク(寧ろジャンク)なストーリー、そして音や視覚効果も含めた作品の雰囲気、その全てが、とある方の仰る通りかなりの俺好みでした。有難う御座いました笑

ただ、まぁ何て言うのか、予想通りといえば何を偉そうにってなアレなんだけど、コレがまた厄介な物語なんですよ、本当に笑

言わば、この『イノセンス』にて物語進行の主軸となる『事件』っていうのは、ただの『表面部分』というか『結果』というか、多分、表現したいモノを見せる為の手段として用意された『舞台』でしか無いんだと思います。

あ、いや、こうやって書くと今現存している殆どの作品がそういう事なのでしょうけれど笑、何て言いましょうか、このイノセンスという作品は、その状況、その状況においての登場人物たちが交わす台詞の裏に込められた心の機微や、その『舞台』の展開から色々と『推測(敢えて言うなら邪推笑)』していく事にこそ、『お楽しみ』が隠されているんじゃないかなと、俺はそう感じた次第です。

その観方や楽しみ方ってのは人それぞれですからアレなんですが、しかしそれにしたってコレは『その観方、楽しみ方によっては』楽しめる人を非常に選ぶ作品だなぁと、そんな風にも感じました笑

銃夢』って漫画が有るんですけどね、あ、今のウルトラジャンプ連載版では無くて、ビジネスジャンプに連載されていた頃の『銃夢』です。

読んだ事が有る方なら分かるかも知れませんが、その漫画の特に終盤、イドが自殺(というか、精神的に破綻しこれまでの記憶を全てリセット)した頃から後に、主人公であり全身サイボーグである『ガリィ』が自分の存在について非常に悩んだりするんですが、その辺りに今回のこの『イノセンス』と通じる部分が有るなって思いました。

んー、兎に角、俺個人としては、この作品…イノセンスに関しては、デカルトの提唱した『コギト・エルゴ・スム』を逆説的に、そして皮肉たっぷり笑に描いているように感じるんですよね。

人間が『まるで神が人間を作った様に』形代として作られた人形を基に人造人間を作ったとして、そこに人格足り得る『疑似人格プログラム』を与えたりするような場合、その人造人間からすれば『我思う故に我あり』のそもそも『我』という『絶対的価値観』ですら決して絶対では無いんじゃないかな?この場合、結局どうなのでしょうかね、皆さんはどう思いますか?的な意図をね、感じる訳です笑

ただ、大事なのは其処では無いんですよね。あー、きっと、多分笑

先にも述べた『事件という準備された舞台』の上でね、そういった問題を提起された時に例えばAという登場人物はこう考えてああ動いた、とかBという登場人物はそれによってどうしたとかこうしたとか、その辺での構造的展開そのもの、『経過そのもの』こそが大事なのでは無いか、と思うんです。

そういった『表面と深層の構造的展開という、経過』の見せ方が、このイノセンスにおいては個人的にとても面白かったなぁと、まぁ大好きな部類の作品です笑

でも結局は、例え劇中で『近未来』とされていた所で、現時点での文明レベルでは到底考えられない水準の科学力を地盤にした話なんですよ。
つまり、これは間違いなく『空想的(妄想的笑)娯楽作品』であると思いますのでね、まだ観て無い人も、今後もし観る機会が有れば、その時はもう色々と考えずにただ目に映るままを楽しみ、耳に聞こえるままを楽しめば良いと思います。

観た人がそれぞれ好きなように楽しめる下地はしっかりと作り込まれている、非常に完成度の高い作品だとも思いますのでね笑

さて、余談はこの辺にしておいて、それでは本題…に移りたいと思います笑
7月25日分の楽曲はこちら!

Double Famous/幸せハッピー

1ムジク2度目の登場…だったかな、『Double Famous』より『幸せハッピー』を紹介します。
ゲストボーカルとして歌っているのは、度々ダブルフェイマスの楽曲にも参加しているシンガーソングライターの『二階堂和美』です。

この曲、初めて聴いた時からそれはもう気に入りまして笑…いや、それは良いんですが、どうにもね、暫くは彼らのオリジナル楽曲だと思ってたんですよ。

『HAPPY HOUR』という彼らの裏ベスト的位置付けとなるアルバム盤に収録されていましてね、そいつを購入してから初めて聴いたものだから、てっきり笑

それが調べていく内に、どうもカバーという事が判明しまして、そのオリジナルってのは名義こそ『坂本冬実』となっていますが、作曲が『細野晴臣』、作詞が『忌野清志郎』…つまり、『HIS』の楽曲なんですよ。

いや、俺としてもwikiで今調べた事を書いているだけですのでね、そんな詳しい訳では有りませんが笑

コレがまたね、オリジナルが良いんですわ。
ダブルフェイマス・カバーとはまた毛色が違いまして、何て言うのか、良い意味で『もったり』してるんですよね。
こう、染みるというか…勿論、歌詞や歌声も好きなんですけど、いやぁ、流石は細野、良い仕事をしていらっしゃる笑

坂本冬美/幸せハッピー

このオリジナルを知って、そうして改めてカバーであるダブルフェイマス版を聴きまして、また尚更好きになるというね、カバーはカバーで良い仕事してるんですよねぇ。

カバーの方は、兎に角『軽い』…祭囃子にも似たそのリズムが堪りません。
より庶民的というか、本当に『幸せハッピー』な気分になれます笑

これはね、このポジティブさは、『敢えて』なんですよ、『敢えて』。
色々と、そりゃあ色々と、世界日本個人それぞれね、抱えてるもんですわ。

右も左も憂える事ばっかりでね、自分の身体も思い通りには動いてくれねぇってな雁字搦めの世の中、だからこそ『敢えて、敢えて』の精神なんですよ。この歌詞はね。

『空元気も元気』、そうやって死ぬ時まで生き続けた人の事を思い出すとね、この歌を聴いて『敢えて、敢えて』と行ける所まで行ってやろうってな気になるんです。

俺みたいなもんでも笑

敢えて、敢えて。