今日7月19日は海の日です。
お陰さまを持ちまして、本日の仕事は昼までとさせて頂きました笑


しかし海の日…海…、皆さんは海に何か思い出とか有りますか?

俺の場合、思い出自体はそりゃ有りますが、こう言う所に書いても特に面白くも無い様な思い出ばかりですんで、ここでは書きません笑

大体、ご存じの方もいらっしゃるでしょうけど、俺はアトピーなんで海水とかごっつ滲みるんですよ。だから泳ぐとしても専ら海よりは川でしたねぇ。

あ、でも釣りには結構行ってました。
最近はもう全く行ってませんが、暇を持て余していた時代は夜を徹して釣ったりなんかも…ま、まぁね、堤防からの投げ釣りばかりでしたけどね笑

さて、全国的に梅雨も明けまして、気温、空模様など、いよいよ夏本番!と言った雰囲気になって参りました。
ここで1ムジクの余談もまさかの『涼しさを呼ぶ怖い話リバイバルSP』と題しまして、また一つキンタマQな話を書いてみようと思います笑

これも農大の時の話ですが、同級にシゲイという男が居ましてね。
ヤツは俺らの学年の中心人物の一人というか、何がどうとか上手くは言えませんが、何かこうカリスマを持った男だったんです。
酒呑んで狂うのと悪ノリが過ぎる所はちょっと頂けませんでしたが、それ以外は概ね良い男でした笑

今回はそんな彼の受難話をお送りします。

あの事件が起こったのは二年の頃で、その時には各々車で学校に通っていました。
ウチの大学にはまともなグラウンドが無く、その癖に皆それぞれ選択体育的なノリで"無理矢理"なにかの運動部に所属させられていたんですね。
所属しなければ単位を貰えませんでした。いや本当に鑑別所ですよ、あんなもん笑

高校の時に何か運動部とかに所属していた奴らは、それに近い運動部へ所属となっていましたが、俺みたいに文化部だった人間はそうも行かない訳です。
そこで一応、用紙に第三希望まで記入して提出したのち、俺は最終的に野球部所属となりました。
…第一希望から順にバドミントン、バレー、テニス…的な事を書いたにも関わらず、ですよ?どうでしょう、この希望の反映されなさっぷりは笑

しかしながら、先にも述べた様にこの大学校に良く似た鑑別所には…石がそこかしこに転がり至る所に雑草の生えたグラウンド風の原っぱは有るものの笑、整備されたグラウンドが有りません。

そこで体育の時はそれぞれの所属した部活に合わせて外部の施設へと移動していたのです。あ、体育館はそこそこまともなモノが有りましたので、室内競技は移動する必要も無かったようです。野球部の俺には関係の無い話でしたが笑

そうして、その移動中にね、事件は起きたのです。

いつもは適当に誰かの車に乗り合わせてグラウンドに向かうのですが、その日は確か何か用事があるとかってんで、シゲイは一人自分の車で出発しました。

そのすぐ後にシマちゃんが続き、次いで俺がヴィヴィオで出ます。
それぞれ誰か乗せてた様な気もしますが、ちょっと忘れました笑

3台連なって学校を出たモノの、シゲイとシマちゃんの車はあっという間に見えなくなります。
若気の至りと言いますか、二人ともちょっと頭がおかしいのではないかという位にスピードを出す人だったんですね。

そうして丁度、仁淀川という川の堤防に通っている一方通行の道に差し掛かった頃でした。
その道は川から随分と高い所に通ってまして、左右にはガードレールも無かったのですが、道幅自体は割と広くて、特に川側の路肩には車が余裕で停められる程です。

其処にですね、見慣れた白くてオンボロのミラターボが停車していたんです。
当時のシマちゃんの車でした笑

『なにやってんだ、あんなトコで。』と思いつつ、ま、どうせ大した事でも無いだろうと、その時はそのまま通り過ぎましたが、数分後にそのシマちゃんから電話がかかってきたのです。

『おい、シゲイが大変や!!!川に落ちた!!!』

…っ!!!

ソレはもう大変じゃない訳がありません、大事です。世間一般ではそれを『事故』という訳ですから笑
丁度その電話がかかってきたのが一方通行の終りに差し掛かっていたタイミングでしたので、慌てて下に走っている逆方向への一方通行道へ入り、取り敢えず戻ります。

ものの数分でミラターボの所まで戻った俺たちは、車から一散飛び降りシマちゃんの姿を捜したのですが…彼は直ぐに見つかります。堤防の上に通っている道から一段下りた遊歩道的スペースに立っていました。

しかし、シマちゃんの姿を見つけたと同時に、普段まず目にする事の無い惨状まで俺らの目に飛び込んできたのです。

そこには…黒いスターレットと思しき車が…腹を空に向けて河原に横たわっていました。
そう、それは、シゲイ号の変わり果てた姿です笑

『おい、シマちゃん!シゲイは?』
『いや…』
『シゲイ!シゲイ!!』

取り敢えず声を掛けるものの、その時現場にいた皆の脳裏を過ぎったのは最悪の結果で、シマちゃんもそれ故に動けない所があったようです。

が、程無くして、その裏返ったスターレットよりもぞもぞと人影が這い出てきました。

…シゲイです!シゲイが生きていたのです!

しかも別段流血もしていませんでしたし、パッと見では意外と大丈夫そうでした。
皆、シゲイに走り寄りその無事を喜んだのですが…当のシゲイの様子がちょっとおかしいんですね。
ぶつぶつとうわ言の様に呟きながら、必死に車の周辺をウロウロしています。

『どういたでシゲイ?おい?』

『…が、…が無い…無い…。』

微かに聴こえてくる言葉から察するに、何かを探している様でした。
しかし、明らかに正気を失っています。事故によるショック状態…とでも言うのでしょうか、何処か鬼気迫るモノすら感じ、取り敢えず捜し物は後にして病院に連れていく事にします。

そうして先生に電話にて事の顛末を説明し、クレーンなどを呼んでの事後処理〜…と、ドタバタとその日は過ぎ去っていきました。
本当に、無事だったからこそ笑い話的スタンスで此処にこうやって余談として書いている訳ですが、これでまぁ何て言うか『GO!GO!HEAVEN!何処までも行こーイェーイェー』なんて状態になってたとすれば、とてもじゃないけど…ねぇ?

時の流れは早いモノで、あの『シゲイ、FLY HIGH!』事件からもう数年が経ってしまいましたが、本当に無事で良かったと今でも思ってます笑

後で聞いた話によると、まずシゲイ号のすぐ後ろを走っていたシマちゃんが言うには『其処にまるで道があるかのように、スッ…と堤防から飛び出した様は、まさにテイクオフ!といった感じだった』らしく、その後、時間にすればもののコンマ数秒呆気にとられたものの、直に『いや!其処には道は無い!!』と我に返った彼がそのまま堤防に横付けして下を見ると…シゲイ号が華麗にバウンドし、そうして空中で一回転して、天井から河原にズズーンと落ちている瞬間だったそうです。

『第一発見者としてもすぐさま降りて見に行くべきだったが、これでもし血塗れのシゲイが…とか考えると、もうどうしようも無かった。』と真剣に呟いていた様が、非常に印象的でした。いや、多分、俺だって同じ立場だったらきっとそうだ。てか、泣くかも笑

そして次に今回の主役ことシゲイの談としては、『ちょっとよそ見した隙に空を飛んでて、あとはバーンとなってゴーン』という、当然と言えば当然ですが、全くもって何も伝わってこない非常に悲しい結果となってしまいました笑

それはそうと、先にも述べた様に、彼は事故した直後に河原で何かを探していたんですね。

ちょっと気になって、後で何を探していたのか聞いてみたのですが…その時に帰って来た答えがね、あろう事かね、『その日が返却期日だったAVを探していた。頭の中は、期日を超えてしまって余分な金を払うのは嫌だ!AVなんかでそういうのは絶対に嫌だ!って事ばかりだった。』というモノだったのです笑

もうその話を聞いた時にはね、爆笑しつつも思わず殴り飛ばしそうになりました。
非常にお前の身を心配していたあの時の俺たちの純情を返せ!と笑

いやぁ、人間って本当にパニックになるとどんななるか分かったもんじゃないですね。

以上、余談でした。

それでは、7月9日分の楽曲紹介に移ります。

緑魔子/やさしいニッポン人 ost

緑魔子/やさしいニッポン人

どちらかというと女優としての顔が有名な『緑魔子』より、『やさしいニッポン人』です。
今回は、一見すると二曲の様に見えますが、まぁ二つで一つだとお考え下さい笑

この曲、リリース日が『1973年1月25日』という事で、俺、まだ生まれてねぇんですよねぇ。
以前1ムジクで紹介した事も有る『the HaiR』の楽曲である『イビザ』にボーカルとして参加していまして、俺はその曲を聴いた時に初めて緑魔子の存在を知りました。

まぁ、本業が女優という事もあって、決して上手い訳でも無く、寧ろ技術的な視点から見れば下手とすら言えるのでしょうけど笑、何て言うか、全体的に凄く情感の篭った歌い方なんですよ。

そこが個人的に、もうね、堪らない笑

この辺の『歌に想いを籠める力』っていうのは、逆にさすが女優とでも言いましょうか、何かこう『なりきってる感』が凄い。
印象深い歌って言うのは、こと俺に関して言えば声量でも技術でも無く、やっぱりそういった想像力転じて創造力だなって思いました。

ま、ソレは兎も角、今回の曲に関してはostのビックリ小芝居が好き過ぎるからなんですけどね笑

黒豹と飼育員の会話の中で『俺は衰弱は嫌いだ』と言い放つ黒豹のスタンスが、いや、もう好き過ぎます。
あと、その後の展開がイマイチ意味が分からない&唐突過ぎる所も面白過ぎますし。

お前たちは俺に一体何を伝えたいんだ!と笑

ostじゃない方は笑、緑魔子の情感たっぷりな歌声は勿論のこと、物悲しく軋む様に、呻く様に、ただ響くアコースティックギターのメロディも良いですねぇ。

何かこう、意味も分からず昔の事を思い出して泣きそうになります。