6月11日、扇風機が無いと何となく辛いくらいには暑くなってまいりました高知の夜より、本日も1ムジクをお送り致します。


冒頭に述べた様に、今日はまた随分と蒸し暑くてですね、本日の晩飯は冷たく軽くチュルチュルッと素麺にでもするかって事になったんです。自分の中で。

そうと決まれば話は簡単、早速台所に降りてゆき、フライパン鍋に水を張ってからコンロに火を入れます。

そうして素麺を一束(俺は必ず揖保の糸の古物。此処は譲れません。夏場にコレが切れると俺は死にます。いやマジで。冗談じゃないから笑うなよ。)、水屋より取り出してコンロの脇に置いて後、何となく冷蔵庫を開けました。

目に入るのは卵、ニラ、白ネギ、昨日買った半額引の剥きエビ1パック…。

『…コ、コレは!!』

そこで俺の脳裏にまさしく天啓とも言える様なナイスアイデアが降りてきたんですよ。

『天津麺が作れるじゃないか!』

何を隠そうこの私、こと天津飯または麺など天津系には少々煩くてですね、いや煩いと言うか、まぁ単純に言うとただの大好物ってだけなんですけどね笑

しかし、これまでそれはあくまで『食べる側』としての大好物でしかなく、ちゃんと作った事はまだ一度もありません。(因みに、適当に作ってイマイチだった事は何度も有ります笑)
それをいざ自分で作るとなると、やっぱりちょっと面倒臭いなぁ…そんな風に尻込みした時です。

『そろそろ、自分の殻を突き破っても良いんじゃないか?なぁ俺よ!』

俺の中の漢こと、杉亮太郎が脳裏で俺に呼び掛けてきます。嘘です。

まぁ、そんなこんなでね(どんなこんなや)、今回はかなり本気で挑戦してみる事にしました。
…エビ、消費期限切れてるし笑

まずは素麺をしっかり湯がいて、お湯から上げた後には流水でしっかり洗い、ザルにて水を切っておきます。
そして、そのままフライパン鍋をさっと水洗いして水気を拭き取り、また火にかけた後に今度は油をひきます。
リセッタです笑

そして、素麺を湯がいたりしてる内に準備しておいた白ネギとニンニクのみじん切りを弱火で匂いが立つくらいまで炒めます。此処で軽く塩を振り、薄く下味を付けておきます。

此処で俺は考えました。

基本的に天津飯や天津麺というものは、上からあんかけを掛ける訳ですよ。
よくよく思い返してみると、あんかけにこそしっかり味が付いているのであって、基本的に卵焼き部分にはそんなに濃い味が付いていない訳です。多分笑

なので、この段階では薄い塩味のみで通す事にしました。良い具合に火が通った所で、エビを入れます。
消費期限も切れているので、気持ちしっかり炒めておきます…まぁ、匂い的にまず大丈夫だと思うんですけどね笑
因みに、エビにも軽く塩を振ってます。

そして、エビが薄紅色に染まった所でニラを入れ、しんなりした所でザックリ溶いた卵を投入です。
俺個人としては、ザックリくらいの溶き具合の卵が、天津飯や天津麺的に一番美味いと思うのですよ。

そうして、フライパン鍋一杯に広げてしまうと丼の径的にちょっと大きくなり過ぎるので笑、上手い具合に片方に集めて軽く円形に整えながら気持ちぶ厚く焼いていきます。折角の天津麺ですから、そこはもうぶ厚く。
少し焦げ目が付くくらいがベストですよね、香ばしくて。

そうして、先ほど水を切っておいた素麺を手で軽くほぐした後、ラーメン丼に盛り付け、そこに焼きあがった卵焼きを載せます。
…参りました、コレだけでも十分美味そうです笑

まぁ、今回は『ちゃんとした』天津素麺を作ると最初に決めてましたので、そこはグッと堪えて、上からかける餡の作成に移ります。
此処でも俺は考えました。

基本的に、天津飯や天津麺って思い付くだけでも数タイプの味付けの餡が有るのですよ。

甘酸っぱい、しょっぱ辛い、中華風鶏ガラ、甘い…。

俺個人として一番好みなのは、実は甘い餡(甘いっつっても、甘辛い程度でちゃんと飯的な味付けではある。ベストオブ味楽亭。次点、めんぱる。)なのです。

まぁソレは兎も角、俺にそのような味を求めるのはそもそもが無理な話なので笑、今回は『カツオとコンブの出汁に砂糖、そして味をしっかりさせる為にウェイパー』という路線で攻める事にしました。
まず、計量カップに水溶き片栗粉を作っておき、先ほどのフライパン鍋を水洗いして汚れをしっかり落とした後、再度水を張って火にかけます。水の分量は適当です笑

まず、カツオとコンブのダシ(粉末のヤツ)を『ああ、まぁまぁダシっぽいじゃない?』って位の味になるまで入れます笑
あと、彩りにスジナシえんどうを切って多少入れました。緑色が綺麗です。

其処に、『うん、多少甘いな。』って位の砂糖を入れ笑、そこに『おお、気持ち薄いけどしっかりとした味が付いたな』って感じる程度にウェイパーを投入します。こんなだから同じ味の料理が二度と作れないのですね。

その分、毎回新鮮で楽しいですよ笑

そうして火を止めます。
此処が重要ですね、火を止めて直ぐに良く水に溶いた片栗粉をゆっくりゆっくりとフライパン鍋をかき混ぜながら回し入れます。
そうしないと直ぐにダマになっちゃいますのでね。料理を台無しにしない為にも、此処は慎重に。

直にドロドロとしてきますので、そうしたら少しだけ火を入れ、沸騰しない様にしながら熱します。何となく、気分的に笑
ここで最後に味を整え(少し薄いかな、くらいが実は丁度良い位です)、火を止めたら後は先ほどの丼にたっぷりと掛けて完成です。

今回は上出来!…でしたが、いざ食う時に余りの暑さで、一寸後悔しました。
涼しく軽やかに素麺、ってのは一体何処に行ったんだバカヤロウ!って感じに、後悔しました笑

…では、6月5日分の楽曲紹介に移りたいと思います。

Pizzicato Five/Tout,Tout Pour Ma Cherie

今回は急きょ予定を変更し、『Pizzicato Five』より『Tout,Tout Pour Ma Cherie』の紹介です。
本部長の挑発(?)に乗ってみました笑

この曲は『Michel Polnareff』というフランスのシャンソン歌手の同名曲(邦題・シェリーに口づけ)のピチカートファイブ・カバーVerです。
オリジナルはフレンチ・ポップスの代表的な曲としても有名ですね。

ピチカートファイブは、小西さん(俺と長妹の間でだけ笑)こと『小西康陽』を中心に結成された俗に言う『渋谷系』バンドです。
まぁ余りに有名なバンドですので、俺が説明するまでも無く皆さんご存知ですよね笑

その20年近い活動の間にはボーカルが3代に渡り替わっておりまして、俺はその三代目である『野宮真貴 Vo』時代から聴き始めました。
そして、遡る形で『田島貴男 Vo』時代までは大体聴いてます。
因みに、初代『佐々木麻美子 Vo』時代の楽曲は殆ど知りません。あれはあれで良い、という話は耳にするのですが笑

この曲が収録されているマキシ盤『DARLIN' OF DISCOTHEQUE e.p.』は、そんなピチカートファイブの歴史の中でも随分と後期のリリースでして、この頃の曲は後に『ネオ渋谷系』と呼ばれるようになったアーティスト達の一種の指針の様になっているように感じます。

コレ、マシェリというシャンプーのCM曲として使われてましてね、初めて聴いた瞬間に一発K.O.でした笑

今聴いても全然良いですね、このグルーヴィでハッピー極まりない感じ、もう最高です。
こうやって改めて聴いてみると、要所要所に『Dj.小西節』みたいのも如何なく散りばめられてますね笑

と言う訳でですね、本部長。この辺を一度しっかり聴いてみて下さい、モナムールとは似ているようでまた違った面白さが有ります笑