おーっす!毎度毎度、此処をご覧の皆さんにおきましてはお加減如何で御座いましょ?

此方は此方で茹だる様な暑さが日々続いておりますが、ま、体壊さぬ程度に今年の夏も生き抜けたりましょう。死んだ人の分までね。


さて、さてさてさて、本日は1ムジクにて初めての音楽ブースト・カードを切ってみます。

本日7月8日に紹介する今回6月29日分の楽曲は、この記事の表題に在る通り、ヤイコこと『矢井田瞳』で『My Sweet Darlin'』な訳ですが、彼女は『B'coz I Love You』でメジャーデビューした時から『椎名林檎にそっくりだ』なんて言われ続けていた不遇のアーティストなんですね。

正直、俺としては今聴いても(いや、今聴くからこそなのかも知れませんが)いまいちピンとは来ないんですが。
ただ、多分『歌い方がそれっぽい』とか、そういうニュアンスでの『林檎そっくりじゃね?』だったのではないかと思われます。

ソレは例えば、節々のビブラートの癖だったり、そんな小さな部分での事だったんじゃないかな?とかって思う訳で、例えば人の顔で言えばですよね、『目尻が何となく似てる』とか、その程度の事だったと思うんですよ。

でも、その対象が売れに売れていたから、都合良くアンチ共のカードとして根強く言われ続けたんでしょうね笑
逆に言えば『その対象が売れていたから』レコード会社もヤイコに目を付けたとか、そういう時流に乗ったデビューであった事はタイミング的にも間違いないと思えるんですが、それ自体は全然悪い事でも無いですしね、そういう意味で本当に不遇だなって思います。

ま、当人としては、当時こそ色々と思う所は有ったかもしれませんが、此処まで来るともう全然気にしてないんでしょうが笑
俺としては、ヤイコと林檎がそっくりだとか言ってるヤツは何処かおかしいんじゃねぇかとかって寧ろ心配すらしちゃう訳です笑

そういう訳で、今回はちょっと『パクリ』に関して考えてみようかなぁって思うんですよ。
いや、考えると言いましても、既に考えるまでもなく俺は『精神論的どうだこうだ』だと思っている訳ですが。

パクリって言うのはつまり本人の気構えみたいな部分での話であって、これはもう他人がどうこうってものじゃないと思うんですよ。本来はね。

例えば『B'z』、パクリ談義と言えばもう此処は外せない訳ですけど笑、個人的に彼らなんかにしても、やっぱりオマージュやリスペクト…つまり、尊敬や敬意の中での『似てるかも』って事であって、そもそもですよね、彼らのカテゴリが『Jロック』って時点で似てて当然な部分は寧ろ合って当たり前じゃないんでしょうか。

特に日本のロックなんてモノは先に外国(西洋ロック)在りきな訳で、其処を如何に噛み砕いて昇華していくかってところでの『オリジナリティ』ですから、そもそもコレはつまり『青は藍より出でて藍よりも青し』な話だと思うんですよ。
勿論、個人個人の嗜好は此処では無視して下さい。好き嫌いが絡むと一気に面倒臭い話になるのでね笑

話を元に戻しますが、端的に言えば『パクる事から始まるオリジナリティ』ってのがこと『現在の音楽シーン』にはどうしてもついて回るんじゃないかなって、そして其処からスタートしている時点で後は『自分の内から出ているモノ(音)の表現なのか、自分の外に在るモノ(音)の模倣なのか』ていう精神的な部分での話になるんじゃないのかなって、まぁ、そんな風にいつも考えてるんですよね。パクリの話題を目にする度に。

此処をご覧の圧倒的多数が『お笑い投稿サイト』の方だと思いますので、其処を踏まえて敢えて言うとしたらですよね、例えば凄く面白いネタが有ったとして、自分がそれと丸っきり同じネタを投稿してしまったとします。
其処で重要なのは、つまり『その凄く面白いネタを、自分がウケたいが為に敢えて丸っきり模倣したか』、それとも『自分が面白いネタだと思って投稿したものが偶然その凄く面白いネタと同じだったか』の違いだと思うんですよ。

前者だとしたらパクリだし、後者だとしたらパクリでは無いと思うんです。

『結果的には同じじゃないさ』って思われる方も居るかも知れませんが、要はパクリの問題って結果じゃなくて経過…というか、精神的な部分での『起り』ではないかと、俺はそういう風に考えています。

勿論、利権が絡んでくる商業的な事柄では、其処に著作権なども絡んできますのでね、結果は兎も角、経過はこうですよ!なんて、一概にどうこう言える問題でも無いのですけれど笑

ですから、俺個人の見解としては、こと音楽でいえば『売れたいから』といったような外的起りでの故意な模倣はパクリですし、『コレが良いんだ!』という内から出た表現が結果的に模倣になってしまった場合は、パクリでは無い…それは似て非なるモノなんじゃないだろうかとなります。

後者であれば、徹頭徹尾丸っきり同じ、何て事はまずあり得ないとも思いますし、一フレーズや曲の運びが似てた所で違う曲は違う曲なんですよ。
音楽、ひいての芸術はそんな単純な部分の話では無いと思いますし…だってホラ、クラシックなんかは同じ譜面の曲を色々な人がやってますけど、そのどれもが個性溢れるモノじゃないですか?

結果的には模倣であっても、表現するのはその人個人の内から来るモノですから、それがクラシックでは無くロックやポップスだったとしても、要はその辺での話なんだと思うんです、俺は。
例え譜面は同じであっても、表現する人の気持ちや技術、見せ方聴かせ方なんかは十人十色ですし、そこにこそ良し悪しってのも生まれてくるんじゃないかと。
『それのみ』の話ではないけれど、大きな一つの要因では有るじゃないですか。譜面含め、そういうの含め、全てを包括しての『曲』でしょうからね。

そして、逆に言えば、だからこそ過去に売れた名曲達を『売名行為』や『商業的考え方』のみで引っ張り出してくるような浅い薄い嘘臭い三拍子揃ったカバーの仕方は大嫌いなんです。
『○○VS某』とかって最近見掛けますけど、個人的に余程『ああ、この人はこの曲が好きなんだなぁ』なんて思える曲以外はね、もう死んじゃえば良いのにとすら思う訳ですよ笑

ただね、勿論そこに『受け取り側の好み、嗜好』を加味すると話は全く別になるんだろうし、この記事自体も『俺が嫌いなそういう曲を好きな人を否定する』モノでは有りませんので、そこを踏まえた上で読んで頂けると有り難いです。

まぁ、そんな訳でね、改めまして6月29日分の楽曲の紹介に移りたいと思います笑

矢井田瞳/My Sweet Darlin'

ヤイコの数ある楽曲の中でも、多分一番有名であろうと思われる『My Sweet Darlin'』です。
この曲は、何て言うか…単純にその『ノリ』が凄く好きってだけなんですけどね、だからこそいつ聴いても良いなって思える曲でもあります。

だから、個人的には歌詞とかどうでも良い曲でもありますね。分かる必要もないし、分かるつもりも無い、そもそも共感は全く無いし、理解するつもりも無ければその必要もない…其処も包括して、ただ『ノリ』が好きなだけ。そんな曲です笑

つまり、歌詞…ボーカルも一つの楽器として捉えている楽曲なので、俺個人の視点での究極な表現として敢えて言うなら、この曲はね、俺にとっては『インストロメンタル・ソング』な訳ですよ。

この曲は、俺が大学行ってた時分のリリースだったと思うのですが、その頃からそんな考え方だったもので、同じように『この曲が好き』という他人とすら全く話が合わなかった事を今でも鮮明に覚えています笑

逆に腹が立ってましたね、『何でお前ら分からねぇんだ』って笑
俺もこの歳になって『社会の仕組み』ってのがようやく分かってきましたので、今でこそ、『まぁ、そんなもんよね』とは思う訳ですけれども。

あ、例によって矢井田瞳自体は有名過ぎるほど有名なのでね、彼女自身の詳細ははてなキーワードにお任せ致します笑